オタクのためのコインとは言わせない
モナコインは日本産の仮想通貨で2013年に公開されました。当初のプログラムはライトコインとほぼ同じでしたが、バージョンアップを繰り返し今ではモナコインだけは利用するというユーザーもいるほどの地位を確立しています。
特徴的なのはブロック作成がとてもスピーディーであるという部分です。平均のブロック作成間隔はおよそ90秒。ビットコインは約10分ほどで作成されますから、非常にスムーズであるといえますね。
また、発行総数は1億512万枚。ビットコインが2,100万枚ということをふまえると、ブロック生成速度に合わせてか発行総数も大きく設定されています。
そんなモナコインですが、公開直後は知名度も低く価値が低迷していました。現在のように注目あびたのは、仮想通貨を採掘するゲームや掲示板でユーザーがチップをあげあうゲームとして話題になったからです。この掲示板Ask Mona(アスク・モナ)は現在でも稼働していて、一定数のユーザーが活動をしています。ユーザーは応援していたり嬉しいコメントをしてくれた相手にチップとしてコインを送付、逆に受け取ることもできます。掲示板上ではイラストなどを公開するクリエイターもいて、独自の文化ができながっています。
Ask Mona(アスク・モナ)を始めとして、モナコインの活動は大きなトラブルなく安定的に続きました。この実績がもととなり、モナコインは一定の価値を得るようになったのです。2017年3月には、ビットコインとモナコインでのみ支払いが可能な通販サイト「ビットコインモール」というものが誕生しました。
ビットコインモールでは円を使った決済が不可。逆にビットコインやモナコインでのみ支払いが可能となっており、インターネット上での話題となりました。
コアなユーザーが多く通貨として利用できる場所も多いモナコイン。そんなモナコインは多くの取引所で扱われており、様々な方法で購入することができます。
メジャーな方法では日本で最大級のシェアを誇る取引所ビットフライヤーもモナコインを取り扱っています。ビットフライヤーが取り扱っているのはビットコインやイーサリアムなど世界的に有名な仮想通貨ばかりです。純国産のモナコインが取り扱われた直後は非常に話題となり、知名度があがりました。
ちなみに、モナコインの取引高で世界最大を誇るのはザイフです。財部でモナコインを取引すると手数料相当額のモナコインを受け取ることができます。モナコインのみを取引するのであればザイフの利用をおすすめします。
モナコインはマイニング(採掘)にProof of Works(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しています。これはビットコインと同じシステムで、膨大な電力と、技術力、パソコンの容量が必要になります。現在は個人でマイニングを行っている人は少ないのが現状です。
モナコインを採掘して楽しんでいた人達は、モナコインに似た特性をもちつつマイニングが非常にしやすいBitzeny(ビットゼニー)へと流動している様子です。
モナコインの強みは圧倒的にコアなユーザーを獲得しているという点です。モナコインそのものに価値を感じているユーザーがいるため、非常に廃れにくい仮想通貨であるといえます。今後もモナコインを利用できる実店舗はどんどん増えていくことでしょう。
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