Omiseとは日本人の起業家、長谷川潤が立ち上げたクレジット決済システムです。主にタイのバンコクを中心に東南アジアで普及しており、その普及率は非常に高く、タイの3分の2のモバイル会社がOmiseを使用しているほどです。
Omiseが普及した理由は、従来の送金システムと比べ、送金スピードが迅速かつ、費用も少ないことにあります。従来の国際送金に用いられる方法は、送金側の銀行から受取り側の銀行に資金がたどり着くまでに、いくつもの銀行を経由しなければなりませんでした。経由する度に確認作業や手数料が増え、送金時間も数時間から数日を要してしまいます。中には経由中にエラーが起こってしまい、受取り側の銀行まで資金が届かない場合もあるのです。
そこでOmiseは、Omiseというネットワーク内のみで、資金の送受金を可能とするシステムを構築しました。そのシステムにより、複数の銀行を経由し掛かっていた時間や費用を抑えることに成功したのです。更に、このシステムは東南アジアに対して相性の良いシステムともいえます。その理由は、東南アジアの人は必ずしも銀行口座やクレジットカードを持っている訳ではないからです。
東南アジアでは銀行口座やクレジットカードを作成する際にも費用が掛かってしまい、銀行口座を持っていない人も少なくはありません。東南アジアで金融機関を利用できない人々は全体の73%を占めるほどです。しかし、スマホ等のモバイル端末の所持率は高いものとされています。その為、銀行を用いないで、モバイル端末のみで決済できるOmiseは東南アジアの人々にとって相性の良いものとなったのです。
このOmiseで使用される通貨こそがOmiseGOとなります。Omiseというシステムが普及すればする程、OmiseGOの価値も上がっていくのです。
開発者:長谷川潤
通過単位: OMG
公開日:2013年6月
最大供給量:140,245,398OMG
2018年1月までのチャートを見てみるとOmiseGoの価値は急上昇傾向にあります。ここまで上昇した背景には様々な理由があります。
1)2017年夏季、タイの金融機関との事業統合や対談
2017年の7月にはタイの中で大手のオンライン決済サービスであるPaybuyとの事業統合が決定されました。これをきっかけに、東南アジアでのOmiseによるオンライン決済が大きく普及されました。また、8月にはタイの中央銀行との対談も行った事も話題に上がりました。
2)同時期にAirdropも実施
Airdropとは新規保有者獲得を目的としたものであり、仮想通貨を無料で配布するというものです。OmiseGOも2017年8月には、一定のイーサリアム保持者(0.1ETH以上)を条件としてAirdropを行いました。なぜイーサリアムの保持者が条件になったかというと、OmiseGOの開発にはイーサリアムの創設者、ヴィタリック氏がアドバイザーとして開発に関わっていたからだと言われています。
3)著名人からの期待発言
2017年12月にはOmiseGOの開発者であり、イーサリアムの創設者でもある、ヴィタリック・ブテリン氏がOmiseGOに対して注目しているとTwitterで発信したことより、世界は更にOmiseGOへ注目しました。
2017年にはタイでモバイル会社の3分の2がOmiseを利用しているように、その普及率は確実に伸びています。また、日本の会社であるSBIホールディングスやSMBCも出資しているというところから、今後のOmiseGOの価値上昇にも期待を寄せている人達も多いのです。また、仮想通貨の相場を予想するウェブポットというAIも高騰を予想しています。あくまでもAIの為、過度な期待は禁物ですが、それほどまでにOmiseGOに期待をしている人達が多いという事は確かです。
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