COIN TOKYO

  • 2018/02/08
  • 2018/02/08
  • コイン東京編集部 新崎優太

仮想通貨DASH(ダッシュ)とは?特徴や将来性を解説します

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コインチェックから流出したNEMが、ハッキング犯によってDASHに変えられようとしているとの報道が一時広がりました。現時点ではその動きは見られない模様ですが、この度は一時噂となったDASHについて、解説していこうと思います。

DASHとはエバン・ダフィールド氏が2014年1月に開発した仮想通貨で、当初はDarkcoin(ダークコイン)と呼ばれていましたが、2015年に名前を『DASH』に改名しました。ビットコインより送金スピードが早く、匿名性に優れた通貨です。

DASHの概要

名称      DASH
通貨単位    DASH
公開日     2014年1月
発行上限    1890万DASH
取引時間    約1.4秒
ランキング   12位(2018/2/07)
時価総額    4.461億円(2018/2/07)
半減期     なし

匿名性が高い

DASHはビットコインと比べて、非常に匿名性の高い仮想通貨です。
ビットコインは個人が使用しているウォレットのアドレスがオープンになっているので、どのウォレットからどのウォレットへ移ったかが第三者にも分かるようになっています。(個人の名前や所在地を突き止めることはできません)

DASHはCoinJoin方式と言う技術を使う事で、取引しているアドレスを断定させない仕組みにしています。

CoinJoin(コインジョイン)とは

CoinJoinは送信者と受信者の間にクッション(預かり所のような場所)を挟み、そこに他の送信者のコインも一緒に混ぜて、分からなくしてから受信者へ送金される仕組みで、外部から確認することが出来なくなっています。
この技術によりDASHはビットコインより匿名性が高いと言われています。

取引スピードが速い

ビットコインは最低でも10分かかると言われていますが、DASHは公式サイトによると【1秒未満で完了】すると述べられています。
インスタンドセンドと言う技術がこの速度を可能にしました。

インスタンドセンド(インスタントX)

インスタンセンドとは、マスターノードという取引承認の権限を与えられた人が、取引の承認を行います。この制度はDarkcoinからDashへと変わる際に導入されました。マスターノードには以下の条件を満たさなければなりません
 
・1000DASH以上保有
・専用のIPアドレス
・24時間端末を稼働する

ネットワーク全体からランダムで承認用のマスターノードを選出し、承認作業を一任する事で高速認証を可能にしています。

ビットコインはマイニング(決済承認)の優先度がPCの性能に依存しており、早い者勝ちです。誰が1番速いかを検証する無駄が常に発生してしまうため、決済が遅いのですが、DASHの場合はマイニングするコンピュータがランダムに割り当てられるので、PCの処理に無駄がなく、早い決済を実現化しています。

高いセキュリティ技術

DASHはX11(注1)と言う暗号技術を採用しています。この技術は通常の暗号技術と比較べても第3者が解読するリスクが低くなっています。

(注1)X11とは11種類の暗号関数

この独自暗号技術を使うことにより、高いセキュリティを実現しています。

DASHの将来性

2016年1月   Lamassu者とDashが業務提携契約を発表
2017年6月   ニューハンプシャーのビットコイン自動販売機がDASHの取扱を開始
2017年7月   apple storeでDASHの公式ウォレットアプリ取扱開始
2017年8月   アリゾナ大学と共同でBlockchain Research Lab設立
2017年10月  DASHはロンドン、ジンバブエ、韓国などの取引所に上場
2017年11月  Dashはジンバブエの決済サービス会社に約6240万円投資

DASHは決済スピードの速さ、セキュリティの高さから将来性があると期待している投資家の見方もあります。

匿名通貨ゆえの懸念点

DASHだけではありませんが、匿名通貨といわれる仮想通貨には、その性質上マネーロンダリングやテロ資金に利用されるのではないか?と言う声もあります。

コインチェックから盗まれたNEM/XEMがDASHに交換されようとしていたのも、その匿名性からだともいわれています。今後各国の政府がどう対応していくか注視する必要がありそうです。

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