従来の契約は、大きく分けて
①契約の定義を決める
②イベント発生
③価値の交換・契約の執行
④決済
の四つの手順を必要とします。つまり、契約の手順とは、取引者同士が取引するための条件を決め、お互いに条件が合えば物・通貨の受け渡しが行われ、決済が行われるということです。そしてこのような契約は、実際に契約の約束が守られるように契約書を作成します。この契約書が両者に債務を履行するように働きかけるのです。しかし、この契約書は取引者同士でのみ作成すると、事前に決めておいた契約よりもどちらかに有利な取引になるように悪用や改ざん・複製が行われる可能性があります。そこで、この契約書は取引者同士の他に第三者を交えて作成し、契約書を正当化するのが一般的です。しかし、この方法では第三者への仲介手数料等のコスト発生や、第三者が契約書を確認するための時間が必要となります。
スマートコントラクトは、第三者が介入していた部分を自動化し従来の契約の中の、
②イベント発生~④決済
までの取り組みを自動化するというプロトコルです。スマートコントラクトを採用することで、大きく分けて三つのメリットが生まれます。
従来の契約では、第三者への仲介手数料が必要となっていました。しかし、スマートコントラクトを採用する事で、第三者の介入がなくなり、プログラムが介入するため、第三者への仲介手数料が必要となくなります。そのため、契約にかかるコストを削減することが出来るのです。
第三者の介入がなくなった事で、取引時間も短縮されます。その理由は、第三者が契約書を確認する時間や、契約が履行されなかった際に繰り返される問い合わせ時間がなくなるからです。
スマートコントラクトはブロックチェーンの技術を採用しています。ブロックチェーン技術を用いたスマートコントラクトでは、契約開始からの取引情報が全てブロックに書き込まれていきます。そしてこの書き込まれた情報は誰でも閲覧が可能なため、取引の透明性が上がります。また、ブロックに書き込まれた情報は、正当性があるかその都度確認される仕組みにあるため、セキュリティ機能として高く、不正の防止になるのです。
大きく分けて3つのメリットを持っているスマートコントラクトですが、まだ課題点も存在します。それは契約の方法がプログラミング言語を用いることです。そのため、プログラミング言語の知識を持たない利用者がスマートコントラクトを使用する場合、使いづらいことがあります。また、契約の変更が難しいという点も一つの課題となっています。事前契約の内容が途中で改ざんできないというメリットが、デメリットにもなっているのです。何かしらの事情があり、契約を変更したい場合があっても、その契約変更のプログラムがバグと捉えられ、ハッカーからの攻撃とシステムが勘違いしてしまった一例もあります。
まだまだ課題点もあるスマートコントラクトですが、そのシステムは発展段階と言えるでしょう。現在スマートコントラクトを採用している仮想通貨としてイーサリアムが代表的ですが、その他にもLiskやQtum等にも採用されています。今後も更なる仮想通貨への採用や、様々な企業への採用が期待されるでしょう。
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