COIN TOKYO

  • 2018/02/16
  • 2018/02/16
  • コイン東京編集部 新崎優太

米ニュースメディアSalonが、読者PCでモネロのマイニング

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米国のオンラインニュースメディア「Salon」は広告に変わって収益を上げる代替手段として、読者のパソコンの処理能力を利用した仮想通貨のマイニングを採用しました。モネロは匿名性のため一部の仮想通貨投資家に好まれています。

通常、ニュースメディアは広告収入で運営されており、広告をブロックするアドオンを使用しないよう呼び掛けています。

しかしサロンメディアグループが所有する「Salon」では、ページ上に広告を表示させたくない読者に「広告を抑制する」ボタンを提供しています。これにより、Salonは広告を表示しない代わりに、読者の未使用のCPUリソースを使用して仮想通貨「モネロ(XMR)」のマイニングを行います。

パソコンでマイニング?

仮想通貨のマイニングをするため、マイナーは複雑な数学的演算処理をして、トランザクションをブロックチェーン上の分散元帳に追加します。ブロックチェーンは、ネットワークのコンピュータ間で継続的に増加し続けるトランザクションやその他のデータのログを維持します。

よくある質問(FAQ)ページで以下のように記載しています。
「あなたのパソコンには未使用の処理能力があり。Salon.comの閲覧時にその潜在能力を最大限に活かせていません。」
「マイニングにはより多くのリソースを使用します。広告を表示しながらサイトを閲覧する場合よりも、コンピュータの動作が少し重くなり、電力消費量も増えます。」

「モネロ(XMR)」プライバシーに焦点を当てたコイン

モネロは、匿名性のために一部の仮想通貨投資家に好まれています。モネロコインがデジタルウォレットアドレスに送金される時、ビットコインとは異なり、ランダムに作成されたアドレスに送られます。つまり、その資金を誰が受け取っているかを知ることができない特徴があります。

ハッカーが他人のコンピュータを乗っ取り、勝手に仮想通貨をマイニングする事例があります。このプロセスは「仮想ジャック(crypto-jacking)」と呼ばれ、モネロはしばしばこれに利用されてきました。

2月11日、ハッカーにより、英国、米国、オーストラリアの政府のウェブサイトに人気のあるプラグイン、ブラウズアラウド(Browsealoud)の改造版が設置されたことが明らかになりました。改造版のブラウズアラウドは政府のウェブサイトに「Coinhive」コードを感染させました。Coinhiveコードはモネロトークンを生成するために使用されます。
Coinhiveは昨年9月にローンチされましたが、本来はウェブサイト所有者が広告の代わりに暗号化コードか、オンラインゲーム内の通貨を生成して収益を得るための正当な方法として開発されたものです。

参考:
https://www.cnbc.com/2018/02/14/salon-disable-ad-blocker-or-let-us-mine-cryptocurrency-monero.html

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