両社で開発するのは、バッテリーの残存価値などをブロックチェーンで管理する技術。
改ざんが事実上不可能と言われるブロックチェーン上に、電気自動車の電池状態や使用履歴を追える仕組みを構築出来るようにするようです。
開発を通じて車から得られるデータの収集の基盤の確立を目指し、他の企業にも開放し活用を促す計画となります。
各国の自動車業界では、自動運転に向け日々開発・研究が進められています。
現在、開発する中で2つのトレンドが生まれていると言われていて、一つは【完全自動運転時代】を見越した開発テーマの推進。移動時の快適さや安全確保に主眼を置く開発です。もう一つが常時ネット接続している【コネクテッドカー】です。ネット接続機能を前提とした技術を用いて、自動運転車に新たな価値や利便性をもたらす開発です。
・自動車部品サプライヤーのドイツZF Friedrichshafenが金融機関のUBS、技術開発企業のinnogy Innnovation Hubと共同でブロックチェーン基盤技術とする新しい電子マネーサービス【Car eWallet】を開発しています。有料道路や駐車場、充電料金などの支払いに利用するらしいです。【Car eWallet】は鍵の役割を持たせることも出来るので、第三者が自動車にアクセスする権利を譲渡する用途でも使えます。このため、カーシェアリングや配達サービスの実施と決済にも利用可能。
・ブロックチェーンの特徴、記録データの改ざん不可を利用し、ドイツのBoschが承認機関のTUVRheinlandと共同で【遅メーターの改ざん防止技術】を開発しています。
この技術はスマホアプリと連携させて正確な総走行距離を手元で確認出来るようになるそうです。
・TOYOTAもEEA参加(2017/参加)から分かるように、ブロックチェーン技術を取り入れようとしています。Toyota Research Institute,Inc(TRI)の最高財務責任者は「安全かつ信頼性の高い自動運転車を実現するためには延べ何千億キロもの人間による運転データが必要である。ブロックチェーン・テクノロジーを用いた分散台帳システムは個人オーナー、企業の運行管理者、自動車メーカー間での安全な情報共有を可能にするだろう。自動運転車の安全性、効率性、利便性が広く利用されるようになるという目標への到着を早めることが期待される」と発言しています。
TRIはマサチューセッツ工科大学(MIT)とも提携しており、MITデジタル通貨イニシアティブの責任者は「ブロックチェーン・テクノロジーを用いて、ユーザーが自らの運転データを確実にコントロール出来るプラットフォームを開発するプロジェクトに、トヨタが深くコミットすることになったのは喜ばしい。安全かつ信頼性の高い自動運転車の実現に向けてさらに一歩を踏み出すために、業界の他のメンバーもこのプロジェクトに参加するよう我々は期待している」と述べています。
自動運転車を実現する為に技術的要素として、AIとブロックチェーンというキーワードが良く出てきます。仮想通貨や金融系でブロックチェーンと言う言葉を聞く方は多いと思いますが、ブロックチェーンには様々な分野で利用する事が可能で、利便性をもたらします。
今後、どの分野でブロックチェーンの技術が使われるか楽しみです。
【Bitfinex/Tether CTO Paolo Ardoino氏に聞く】ブロックチェ...
コイン東京編集部 2020/08/31
NEM HUBグローバルローンチ|ソフトローンチから1カ月で大き...
コイン東京編集部 2020/08/03
Filecoin(ファイルコイン)の今後に注目!上場前に価格上昇期...
コイン東京編集部 2020/06/09
ジェーシービーがブロックチェーンを活用した決済システムの...
コイン東京編集部 2020/05/18
ナスダックがR3 Cordaプラットフォームとコラボ、デジタル資...
コイン東京編集部 2020/04/30
野村総合研究所(NRI)、国内初のブロックチェーン社債を発行...
コイン東京編集部 2020/04/05
日立ソリューションズがコンセンシスと提携!企業向けイーサ...
コイン東京編集部 2020/04/03