COIN TOKYO

  • 2018/02/23
  • 2018/02/23
  • コイン東京編集部 新崎優太

【ベネズエラ】今度は新仮想通貨ペトロゴールドを発表!ペトロ発売翌日

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ベネズエラの大統領ニコラス・マドゥロ氏は、同国が新たな仮想通貨「ペトロゴールド」を1週間以内にリリースすると発表しました。地元メディアTelesurによると、ペトロゴールドは金(貴金属)によって裏付けされる模様です。マドゥロ氏の発表は2月21日に行われました。これは、同国が石油に裏打ちされた仮想通貨「ペトロ」を公開した翌日のことです。

CCNメディアの調べでは、ペトロ(PTR)は、米国の経済制裁を迂回する手段として昨年12月に発表されました。ペトロのICOプレセールは現在進行中で、マドゥロ氏によると、わずか一日で7億3500万ドルの資金を集めたとのことです。この主張を裏付ける証拠は提出されませんでした。

仮想通貨ペトロが発表された直後、ベネズエラの反対派議会はこれについて、国の石油埋蔵量を抵当に入れる「違法かつ違憲な」手段であるとして批判しました。投資家達はベネズエラの経済力と透明性に対して懸念を示し、米国は仮想通貨を購入した市民が制裁違反となる可能性があると警告しました。

そんな中、放送されたスピーチでマドゥロ氏は「ペトロゴールド」が進行中であることを明らかにしました。「来週、私は、ペトロゴールドを立ち上げる予定です。これは金で裏付けされた、よりパワフルなもので、ペトロを強化するでしょう。」

マドゥロ氏が中央銀行の金準備を参照しているのか、未採掘の鉱物資源を参照しているのかは明らかではありません。新たな仮想通貨に関してその他の詳細もまだ公開されていません。

Telesurによると、ブラジル、デンマーク、ホンジュラス、ポーランド、ノルウェー、中東からの投資家はペトロによる決済受入れ、またはペトロへの投資に関心を示しています。

仮想通貨ペトロの立ち上げ時には、ユーザーがペトロを購入しようとするとJavaScriptエラーに直面して、混乱を招くことがありました。また、分散型取引所イーサデルタではマッチした注文間で約定できないユーザーもいました。さらに、ペトロトークンがどのブロックチェーンを使用しているか明確ではありません。複数の文書でネム(XEM)またはイーサリアム(ETH)のいずれかであると示しています。

投資会社Redwood City Ventures社の創業者Sean Walsh氏がロイター紙に以下のように述べまています:
「投資家達は、ペトロゴールドが、どのブロックチェーンで作られるか把握しようとしています。詳細を知らずに結論を出すのは難しいのですが、私は実物資産に裏打ちされたトークンには興味がありません。金に裏打ちされた仮想通貨を買うのならば、直接金を買いに行きます。金は手に持つことができる物理的なものです。だから価値があるのです」

ベネズエラは現在、これまでで最も深刻な景気後退の一つに直面しています。国の貨幣価値が急落したため、国民は生存のために仮想通貨の使用を余儀なくされています。

参考:
https://www.ccn.com/venezuela-announces-new-petro-gold-cryptocurrency-one-day-after-launching-the-petro/

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