COIN TOKYO

  • 2018/02/26
  • 2018/02/26
  • コイン東京編集部 新崎優太

「え、こんなに法則通りなの!?」2月25日の仮想通貨イーサリアムのチャートを”グランビルの法則”で分析!今後はどうなる?

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チャート分析で最もポピュラーな手法として移動平均線を前回ご説明しました。この移動平均線には前回説明した以外にも様々な使い方ができます。その中でもチャートにおいて仮想通貨の売買のタイミングを見つけるための手法として、移動平均線を用いた「グランビルの法則」があります。このシグナルを把握することで、仮想通貨を売買するタイミングがわかりやすくなります。実際に2月25日のイーサリアムのチャートを用いて使ってみます。

グランビルの法則とは?

元々はアメリカの著名な投資分析家が考案した法則です。買いのタイミングと売りのタイミング、それぞれ4つの判断基準をまとめたものをグランビルの法則といいます。

◆買いのタイミング

① 条件)移動平均線が下落後、横ばいになるか、上昇傾向にあるもの。
ローソク足が移動平均線を下から上へクロスした場合。

② 条件)移動平均線が上昇しているもの
ローソク足が移動平均線を上から下にクロスした場合、押し目買い。

③ 条件)ローソク足が上昇する移動平均線の上にあること。
ローソク足が上から下へ下落するも、クロスせずに上昇しだした場合、押し目買い。

④ 条件)移動平均線が下降しているもの。
ローソク足が移動平均線と大きく離れ、下落した場合。


◆売りのタイミング

⑤ 条件)移動平均線が上昇後、横ばいか下降してきているもの。
ローソク足が移動平均線を上から下にクロスした場合。

⑥ 条件)移動平均線が下落しているもの
ローソク足が移動平均線を下から上にクロスした場合、戻り売り。

⑦ 条件)ローソク足が下落する移動平均線の下にあるもの
ローソク足が移動平均線に向かって上昇するが、クロスせずに下降した場合、戻り売り。

⑧ 条件)移動平均線が上昇しているもの
ローソク足が移動平均線と大きく離れ、上昇している場合

2月25日のイーサリアムのチャートでグランビルの法則を活用

実際にイーサリアムのチャートで、グランビルの法則を意識しながら振り返っていきましょう。上のチャートは2017年の12月から本日2月25日までの日足チャートです。グランビルの法則を意識すると、様々な場所で法則通りの動きをしていることがわかります。まず、2017年12月22日の日足を注目してみます。上昇中の移動平均線よりも、上に位置しているローソク足が、大陽線を形成し、一気に移動平均線に近づいています。この場合、グランビルの法則では押し目買いとなり、その後更に価格の上昇が起きていることがわかります。

次に2018年1月8日の日足をみてみます。移動平均線から大きく離れ、上昇をしていたローソク足があります。グランビルの法則では、移動平均線が上昇していることを条件に、ローソク足が大きく離れ上昇した場合、売りという判断となります。この場合、大きな上ヒゲもついているので、正に売りのタイミングといえます。そのまま下落したローソク足は、一気に移動平均線を突き抜けています。移動平均線はまだ上昇しているラインのため、ここでは押し目買い判断となるのです。

その後、2月8日では、下降している移動平均線よりも、更に大きく下に位置するローソク足があります。この場合は買いのタイミングとなります。ここでは長い下ヒゲもついているので買うタイミングがわかりやすい場所です。

そして2月21日、下降している移動平均線に、徐々にローソク足が近づいているのがわかります。グランビルの法則ではここでは戻り売りという判断となります。

世界中の投資家が使っているグランビルの法則はチャート分析の基本

最初は、全部で8つの法則を覚えることは大変に感じる方もいると思います。しかし、古くから使われている、この投資分析法は、現在も世界中の人達に使われている手法です。チャートをみてもうすぐ上がりそう、下がりそうと根拠のない判断を続けても、仮想通貨のトレードはなかなか上手くいきません。グランビルの法則のように、客観的な判断基準を知ることで、常に同じような売買が行えるようになるため、しっかり覚えて、今後のチャート分析に役立てましょう。

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