COIN TOKYO

  • 2018/03/25
  • 2018/03/25
  • コイン東京編集部 新崎優太

サンタンデール銀行がリップルベースの国際送金アプリを「数か月以内に」開始すると発表

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サンタンデール銀行は2018年中にリップルの技術を使った「国境を越えた支払い」を大規模に実用展開することを認めました。新たなアプリは、スペイン、ブラジル、英国、ポーランドのユーザーが利用できます。

リップルの取組の一つの実現

スペイン・マドリードに本拠を置くサンタンデール銀行は金曜日、ロンドンで開催された国際的なフィンテック会議で、リップルの技術を使った国境を越えた支払いを実用する予定であると発表しました。

サンタンデール銀行イギリス(UK)支店のNathan Bostock CEOは以下のように述べています:
「今年の春、当銀行はブロックチェーン技術を使った国境を越えた支払いを大規模に実用する、最初の巨大な商業銀行になります。」

この国際送金ソリューションの実現は、リップル社にとって大きなニュースです。リップル社のxRapidとXCurrentは大きな関心を集めていますが、企業や銀行は内部的な実験用途以外に実利用に関する進展は見せていませんでした。そのため、今回のサンタンデールUKの発表はリップル社にとって重要な意味を持っています。

数か月以内の開始

サンタンデール銀行がリップル社に初めて投資したのは2015年で、1年後には投資額を倍増させています。2016年にはリップル技術を使った国際決済アプリケーションを試行しました。

2017年1月末に、サンタンデール銀行のアナ・ボトインCEOは、スペイン、ブラジル、英国、ポーランドで利用できる新しい国際送金アプリを今年中に公開すると発表していました。リップルの技術により、すべての取引が24時間以内に決済されることになります。

〇サンタンデール銀行のアプリ、今年1月の発表資料

さらに重要なことに、サンタンデール銀行のアプリは透明性に優れており、ユーザーは事前に正確な取引コストを把握できます。ほとんどの国際送金システムは様々仲介機関を使用して資金を移転するため、手数料が加算されてきました。複雑なプロセスのために、ほとんどの機関では総コストの正確な見積もりを公開していませんでした。

サンデルタール銀行によるリップル技術の実利用の立ち上げは、今後数以内に行われる予定です。それ以上の詳細はまだ発表されていません。

サンタンデール銀行は、スペイン、ヨーロッパとアメリカ等10か国に支店を持ち、時価総額ではスペインで最大の商業銀行です。1857年に設立され、2015年末時点でファンド資金額1.51兆ユーロを有し、支店数は13,000、従業員数は194,000人です。

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