COIN TOKYO

  • 2018/04/08
  • 2018/04/08
  • コイン東京編集部 新崎優太

医療系の仮想通貨シボム(Shivom)とは?上場予定はあるの?特徴や将来性を解説します

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シボムはインドで開発が行われているプロジェクトで、ブロックチェーン技術でゲノムデータを管理し、安い価格で研究機関などに提供できます。又、ゲノムデータを提供したドナーは、ゲノムデータを利用したい研究機関などに情報が共有されることで、発行されるトークンで報酬を受け取る事になります。

そもそも【ゲノム】とは

ゲノムという言葉はドイツ語からきており【遺伝子】という意味のgene。
【染色体】という意味のchromosome。二つを合成した言葉になります。

人の細胞の核は、染色体という物質から構成されています。そして、この染色体は、DNAとタンパク質から出来ています。

このDNAには様々な情報が記録されていますが、その中でも特に遺伝情報について書かれている部分を【遺伝子】といいます。一方ゲノムは、ある生物が持っている遺伝子情報を総称した言葉で、概念を表す用語になります。私たち人間の遺伝情報は【ヒトゲノム】といいますが、あらゆる動物や植物にもそれぞれ独自のゲノムがあります。

今出てきた言葉【染色体】【DNA】【遺伝子】【ゲノム】4つの言葉を分かりやすく説明すると、細胞核にある大きな入れ物が【染色体】。その中に入っているメモリが【DNA】。
その中でも特に遺伝情報の書かれた部分を【遺伝子】。遺伝子に書かれている内容全体を表した言葉が【ゲノム】ということになります。もう一つ例を挙げてみましょう。
人は、父親と母親それぞれのゲノム(情報)を持つDNAから作られていて、そのDNAの中の遺伝子と呼ばれる部分が持つ情報が、各個人の個性として表れるということです。

シボム・プロジェクトと、その将来性

シボムはゲノムデータを研究に寄付する事ができるプラットフォームの提供を目指すプロジェクトです。ゲノム解析技術は、現在様々な分野で研究されています。肉、魚、野菜、などにも解析技術が取り入れられており、通常品種改良するのに長い年月を費やさなければ出来なかった事や、その過程の中、完成まで至るのに失敗する確率が高く多額の費用が掛かっていました。しかしゲノム解析技術を使う事により、以上の問題が解決された事例がいくつもあります。

シボムでは、人間のゲノムデータを安全に管理し寄付しようというのです。1990年に米国のエネルギー省と厚生省によってゲノムプロジェクトが発足し、2003年にはじめて全配列が解読されて以来、多くの企業が個人向け医療への応用の可能性を探り始めました。
ヒトゲノムを分析し応用することで、様々な病気(癌医療など)にも活用出来るなどゲノムデータを欲してやまない研究者がたくさんいます。

世界各地でゲノムデータの共有が増えるほど研究者たちは、新薬の開発や効率的に疾病の特定、治療を行うことが可能となります。

シボムは、世界最大のゲノムデータハブを創設する事が目標であると宣言しています。又、2018年3月7日に、ナスダック上場の分子診断企業【Genetic Technologies Limited】と提携を行い、世界数百万人の検知を加速させると発表しました。もしこの取り組みが成功すれば医療の促進へと繋がるでしょう。

ゲノムデータを提供したドナーに対し

ゲノムデータを提供してくれたドナーに対し、ゲノムデータを利用したい研究機関などに情報が共有されることで、発行されるトークンで報酬を受け取れるようになるようです。
また、シボムのプラットフォームが完成して、患者と提携している臨床医、研究者、保険会社、臨床検査機関が繋がれば、ヘルスケア以外に、AI技術による個々の状況に合わせた診断も行えるようになります。

シボムの収入モデルは、蓄積されたゲノムデータに興味のある第三者企業や研究機関などにシボムが発行するOMXトークンを介して販売するそうです。

ロードマップを見ると年内にパートナー提携を進める中、プラットフォームを完成させ、2019年にAIを実装して本格的にサービスを稼働させる予定となっています。

上場予定は今のところ未定ですが、多くの注目が集まっているプロジェクトでしょう。

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