COIN TOKYO

  • 2018/04/15
  • 2018/04/15
  • コイン東京編集部 新崎優太

インドの仮想通貨取引所コインセキュアが、盗まれた438ビットコインの補償と、回収へ懸賞金を発表

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インドの仮想通貨取引所コインセキュアは、4月9日、約438ビットコイン(約300万ドル相当)の盗難被害に遭いました。盗難されたコインの回収に2クロー*(3,289万円)の懸賞金を用意し、損失額は今後15日以内にユーザーに補償すると発表しています。4月10日、取引所はデリー・サイバー犯罪部に、438.318ビットコインの仮想通貨の盗難について訴えています。

懸賞金について公式ウェブサイトで以下のように述べています:
「ハッカーの特定や資金回収に役立つすべての情報の提供について、ビットコインコミュニティとユーザーからの支援を求めています。」

補償の約束と2クロー*(3,289万円)の懸賞金

報道によると、コインセキュアは盗まれたビットコインの回収に2クロー*(3,289万円)の懸賞金を用意し、損失額自体も今後15日以内に自己資金によってユーザーに補償すると発表しています。

20クロー(約300万ドル相当)もの盗難被害は約11,000の投資家に影響を及ぼし、インドの仮想通貨界の最大のデジタル盗難と報じられています。*1クローは1000万ルピー

4月10日、取引所はデリー・サイバー犯罪課に、438.318ビットコインの仮想通貨の盗難について訴えました。警察は現在、この事件を調査しています。

デリー警察に提出された犯罪被害証明書(FIR)では以下のように記載されています:
「秘密鍵はサクセナ博士が管理しているので、私たちは彼が虚偽の証言をしていると感じており、この事件全体で何らかの役割を演じている可能性があります。サクセナ博士によって報告された内容は、私たちには納得できかねます。」

どのように起きたか?

ハッキングが起きたとされるのは、取引所のセキュリティ長サクセナ博士がビットコインを引き出してそれを顧客に配布していた時です。

ビットコイン取引部門長のモヒット・カルラ氏は以下のように語りました:
「盗まれた資金はオフライン環境であるコールド・ウォレットに保管されていました。ビットコインを引き出す際にオンラインにする必要はありませんでした。過去4年間インターネットに公開されていなかった秘密鍵が公開され、ビットコイン引き出しの最中に資金が失われました。」

「ハックの発生もあまりにも話がうま過ぎます。銀行口座のパスワードをハッカーにお皿に載せて提供したようなものです。博士が秘密鍵を利用してから、ハックが起きるまでわずかた5分でした。」と同氏は付け加えました。

サクセナ博士がオフラインで保存されたビットコインがすべて消失したと他の人に知らせたのは4月9日でした。会社がオフラインで保管している秘密鍵のパスワードがオンラインに漏洩し、ハックにつながったかはまだ不明です。

資金は追跡できているか?

20万人以上のユーザーを持つコインセキュアは、現在、すべての預金と引き出しを停止しています。同社は、ハック後に資産が送られたデジタルアドレスを把握しており、438ビットコインが送金されたウォレットアドレスを公開しています。

438.318ビットコインの盗難総額は、分割して2日間にわたってハッカーのウォレットに移されました。

ハッカーは複数のアドレスに盗まれたビットコインを送金しているようです。現在、追跡したウォレットアドレスに残った盗まれたビットコインは139.420ビットコインだけです。

当初438ビットコインが送金されたウォレットアドレスは、ハックの日に作成されたものであり、すでに存在していた古いアカウントでもありません。

調査は進行中であり、コインセキュアはユーザーと投資家にさらなる更新を待つよう要請しています。

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