COIN TOKYO

  • 2018/04/21
  • 2018/04/21
  • コイン東京編集部 (株)しんがり編集部

NASAがイーサリアムのスマートコントラクトを活用か

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NASA(アメリカ航空宇宙局)は、自動で宇宙に漂う障害物を避けながら航行する宇宙探査機の開発に向けて、イーサリアムのスマートコントラクト技術を活用しようとしています。

現在の宇宙探査機は、危険物を察知すると地球に信号を送り、地球側で危険物を避けて通るルートを新しく作り、それを信号で送ってもらうことで衝突を回避しています。
しかし、地球との距離が離れれば離れるほどタイムラグが生じ、結果として衝突事故に繋がる事があります。

今回ブロックチェーン技術を利用したシステムでは、スマートコントラクトを活用することで宇宙探査機が自ら考え、浮遊する宇宙ゴミを自動で察知して回避する事が出来るようで、この研究は宇宙における通信分野でブロックチェーンの応用を検討する初めての試みとなります。

宇宙空間でブロックチェーンを活用への期待は?

【Resilient Networking and Computing Paradigm】と呼ばれる今回のプロジェクトは、アメリカのオハイオ州アクロン大学で助教授も務めるJin Wei Kocsis(ジン・ウェイ・コチシュ)博士主導で進められる予定で同氏は、NASAから33万ドル(約3500万円)の研究助成金を受けており、今後スペースシャトルの障害物認識装置の研究に取り組むようです。

この研究プログラムは、宇宙空間で使用する安全なコンピューターシステムの開発におけるイーサリアムベースのブロックチェーン技術応用を調査するようで、同氏は障害物を自動で避ける機能に加え、ブロックチェーン技術が自動的なデータ収集にも役立つのではと期待を高めています。

今回の取り組みに関し「このプロジェクトでは、イーサリアムベースのブロックチェーン技術を活用し、宇宙探査に必要な安全性と認識性能の高い分散型のネットワーク・コンピューター・システムの開発を目指している。宇宙空間における危険を認識して回避し、さまざまな作業を自動で遂行する技術開発を行う。自分の研究がNASAに認められて光栄に思う。システムが自ら考え実行するという能力を備えた技術の開発に挑戦し続ける事ができて興奮している。」と述べています。

また、NASAの通信プログラムマネージャーであるThomas Kapura(トーマス・カックラ)氏は、「このブロックチェーン技術の活用は、次世代の宇宙ネットワークにつながる可能性があり、スケーラビリティに優れたネットワークになるだろう」とも述べています。

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