COIN TOKYO

  • 2018/04/22
  • 2018/04/22
  • コイン東京編集部 (株)しんがり編集部

JPモルガンがブロックチェーン【Quorum・クォーラム】のテストを実施

このエントリーをはてなブックマークに追加
JPモルガン・チェース、カナダ・ナショナル銀行などは、金融商品をより効率的に発行できるようになる【クォーラム・ブロックチェーン・プラットフォーム】のテストを実施しました。

18日に実施されたテストには、ゴールドマンサックスや製薬会社のファイザー、レッグ・メイソン傘下のウエスタン・アセットなども参加しています。

スマートコントラクト・プラットフォーム【Quorum】

Quorumは、JPモルガンが開発を進めてきたプラットフォームで、イーサリアムブロックチェーン上で稼働する社内用イーサリアムとして誕生しました。

ブロックチェーンの中核的研究拠点として知られる同社のグループが取り組んでいるプロジェクトの中で初めて公開されたものです。
このプラットフォームはEthLabというイーサリアムスタートアップ企業とのパートナーシップによって開発され、製薬会社のファイザーやジェネンテック、そしてマイクロソフト・アジュールなどが使っています。


Quorumは、中央管理者が存在しないパブリックチェーンや、複数の管理主体が共同で運営するコンソーシアムチェーンとは異なり、単体の組織内で管理されるプライベートチェーンでプライバシーに焦点を当てたパブリックチェーンZcashの開発会社が、ゼロ知識セキュリティレイヤー(ZSL)をQuorumブロックチェーンに統合したことを発表しています。

Quorumを独立会社にすることを検討

JPモルガン・チェースは、競争相手であってもパートナーとして参加してもらうため、Quorumの独立会社化を検討しています。

JPモルガンのブロックチェーン・イニシアティブのリーダーであるウマル・フォルオク氏は、顧客サービス対応が急増していることが独立会社化の理由の一つであると語っており、いくつかの金融機関がQuorumに関心を示し、ブロックチェーンを熟知したエンジニアを増やすことでQuorumの開発をさらに進めて行く予定と述べています。

一方、独立会社にすればより多くの提携に繋がる可能性があるが、Quorumがよりよく機能するようになるかは結論がまだ出ていないそうです。

JPモルガンの広報担当者、ブライアン・マーキオニー氏は、「分散台帳技術は、ビジネスにおいて変革的な役割を果たすことになると引き続き確信しており、だからこそ多数のブロックチェーン・ソリューションを積極的に構築している。Quorumは金融サービスをも超えて、大きく成功した企業向けプラットフォームになっており、その可能性には胸躍るものがある」と説明しています。

仮想通貨の最新情報をお届けします!

関連キーワード

人気記事ランキングまとめ

もっと見る