SWIFT(スイフト)送金は、SWIFT海外送金ネットワークを用いて行われる海外送金の一種で73年に設立。国際取引を行う世界中の主要銀行が設立したワールドワイドな通信ネットワークで世界200か国以上の国や地域で使用されています。
SWIFTを用いれば、日本から世界200か国以上の銀行へ送金することが簡単に出来ます。
近年、ブロックチェーン技術を活用することにより、コスト削減・送金時間の短縮などが実現できるのではないかという動きが出てきています。
ロシアの多数の銀行間では、多国間決済システムとして世界各国が使用しているSWIFTへの依存をやめ、ロシア独自の送金システムである【SPFS】を運用しようとする動きが出てきています。
今回の報道は、このSPFSにセキュリティ面で更に信頼ができるブロックチェーンに置き換えようというもので、イーサリアムを検討しているというのです。
ロシアは、ブロックチェーン技術への取り組みに関し積極的な姿勢を取っています。
プーチン大統領がロシア最大の銀行ズベルバンクのヘルマン・グレフ頭取との会談で、ブロックチェーンの重要性について語っています。
この会談では、仮想通貨を禁止するのではなく「非常に慎重に規制」することや、ブロックチェーン専門家養成の必要性について述べたそうです。
また、4月下旬に東京で開かれたカンファレンス【International Standards Organization(ISO)】では、FSB(ロシア連邦保安庁)の関係者が、「今後のブロックチェーン開発は、我々が主導となるだろう」と発言しており、ブロックチェーンの取り組みに積極的であることを伺えます。
3月の報道では、ロシア連邦通信マスコミ省の副大臣が、ブロックチェーンシステムの実施が、文章と身分証明書の長期保存と保護の問題の解決に役立つと述べ、「既存のソリューションは非常に不安定なもの。独自のブロックチェーン技術のプラットフォームを構築する必要があることを理解している」とコメント。
ロシア政府では、国内の仮想通貨規制を7月1日までに法制化することを示唆しています。
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