COIN TOKYO

  • 2018/05/08
  • 2018/05/08
  • コイン東京編集部 新崎優太

バイナンス取引所のCEOが「ベンチャーキャピタルより100倍簡単」とICOを支持

このエントリーをはてなブックマークに追加
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスのCEOは、自身のブログでICOへの支持を表明しました。ICOはベンチャーキャピタルよりも資金調達のプロセスが「100倍簡単」であると訴えています。

CZ氏「経験上、VCよりICOを好む」

バイナンスのCEO Zhao Changpeng(以下CZ)氏は、5月7日に公開したブログ記事で、ICOによる資金調達が厳しい規制や詐欺的な行為について取り沙汰される現状を緩和する目的で、ICO活動の利点を訴えました。CZ氏は以下のように述べています。

「遠く離れた何百ものプロジェクトを見てきて感じたことは、ICOによる資金調達は従来のベンチャーキャピタルのプロセスより100倍簡単だということです。理想とするプロジェクトについて情熱的なホワイトペーパーを作成すれば、世界中の何千人もの人々から10日間で2,000万ドルを調達できる可能性があります。ビジョンを理解してもらい、製品をすぐに試行でき、機能について議論できます。」

CZ氏はICOによってより早く技術革新がもたらされ、各国の経済発展に貢献できると主張します;

「資金調達の容易さに加えてICOが真っ当に受け入れられたとしたら、理論上はスタートアップの数は100倍に、そしてスタートアップの資金調達額も100倍になる可能性があります。ICOへの対応によって、各国の技術進歩と経済発展スピードに差が生まれるでしょう。時が経過してどの国がより裕福になるでしょうか? どの国が100倍以上の税収を得られまるでしょう?時が経過してどの政府がより多くの影響力を持つでしょう?」

2017年以降、ICOの資金調達は様々な議論がなされてきました。先週、韓国の議会ではICOに関する投資を再度合法化するため、新たな法案を発表しました。同時に、暗号メッセージングアプリのテレグラムは、プライベートプレセールで合計17億ドル(約1870億円)を調達した後、ICOの公開セールをキャンセルすると発表しました。

市場の初期段階の問題を恐れない

CZ氏はICO市場の成熟を期待して以下のように述べています;
「ICO市場は誕生したばかりのため、規制の整備、詐欺、プロジェクトの失敗など様々な問題を抱えています。しかし、これらは成長して強固な業界を形成するために必要なプロセスです。我々の業界はまだ初期段階にあります。誰もが問題に直面せずに進歩を遂げることは不可能です。問題に適切に対処して、進歩し続けることが肝心です。個人情報の漏洩やクレジットカード詐欺を恐れて、インターネットや電子商取引を断念していたとしたら、今日の発展は無かったでしょう。」

バイナンスは、2018年の第1四半期だけで2億ドルの利益を上げた仮想通貨業界の代表的な高収益企業となっています。ICOに関して、CZ氏は次のように結論づけています。

「今日の多くのベンチャーキャピタルは何をしていると思いますか?彼らは今、ICOに投資しています!VC達は、反応が遅い他の大規模な組織とは違って、資金を投下しています。それがすべてを物語っています!」

仮想通貨の最新情報をお届けします!

関連キーワード

人気記事ランキングまとめ

もっと見る