キャスパーFFGの開発者ダニー・ライアン氏が、コードのキャスパーv0.1「ファーストリリース」をギットハブに投稿。同氏は、「v0.1.0はより明確なタギングに修正したリリースで、クライアントや外部監査人が契約や変更をより簡単に追跡できるようになる」とコメントしています。
イーサリアムでは、処理速度の向上・膨大なエネルギーを抑えるためにPoWからPoSに変更しようとしています。しかしPoSにも問題点がある為、イーサリアムは純粋なPoSにおいて様々なプロトコルの変更を行った独自のPoSである【Casper】が考案されています。
イーサリアムは現在未完成の状態で、今後複数のバージョンアップを繰り返す予定です。
現在イーサリアムのコンセンスアルゴリズムはPoW(プルー・オブ・ワーク)で運用されていますが、最終バージョンの【Serenity:セレニティ】では、PoS(プルー・オブ・ステイク)が採用される予定。マイニングリグでの発掘は最終的に出来なくなります。
Casper FFGは2017年10月に発足し、検証者のデポジットと暗号経済のインセンティブを通じた経済的結論の問題を解決するべく運営されてきました。
今年4月には、Ethereum Improvement Proposal(EIP、イーサリアム改善案)としてイーサリアムをPoWとPoSを組み合わせたハイブリッドなシステムにするべく、Hybrid Casper FFGが発表。
最終的にはPoSへ移行することをゴールとしています。
EIPによると、今回のアップグレードの変更要点の一つとして、マイナーへのブロックあたりの報酬が現在の3ETHから0.6ETHに引き下げられたことをあげています。
◆PoS移行のメリット
・イーサリアムがPoSに移行する理由としてPoWのままでは通貨の維持に大量のエネルギーが必要であるという点です。日常生活で使われることを目指すイーサリアムにとって、膨大な費用が掛かってしまうのは現実的ではありません。
・処理速度を上昇させる為。
PoWのままでは、マイニングに必要な計算量が多い為、取引の承認に時間がかかってしまいます。ワールドコンピュータをコンセプトとしておくイーサリアムでは、現状のアルゴリズムでは実現させられない為PoSへ移行し実現へと動いています。
◆PoSのデメリット
・PoSでは通貨の保有量が多いほどマイニングやフォージングに成功しやすくなるので、通貨を溜め込む人が多くなり流動性が損なわれます。流動性があるからこそ通貨としての意味があるとの声もあり、一部では問題視されています。
・PoSではその仮想通貨を多く保有していればブロックを作成できてしまうので、不正なブロックを作成し続ける事がPoWの時よりも行いやすいとも言われています。
Casperでは上記の問題を解決すべく開発に取り組んでいます。
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