COIN TOKYO

  • 2018/05/21
  • 2018/05/21
  • コイン東京編集部 新崎優太

元JPモルガン役員のアンバー・バルデ「銀行は人々が考えるよりも早く仮想通貨を扱うだろう」

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元JPモルガンチュースのブロックチェーン部門のトップを務めたアンバー・バルデ氏が、銀行はすぐに仮想通貨事業に参入する可能性があると発言しました。バルデ氏は、今週、新興スタートアップClovyr(クローバー)を公表していました。これは、アプリストアのように「分散アプリケーション」を提供します。

「人々が思っているより早く始めると思います。しかし、その意思があっても、法的規制の枠組みは課題であり続けます。」とアンバー・バルデ氏は金曜日、CNBCの「パワーランチ」に出演して語りました。元J.P.モルガンのブロックチェーン部門の元トップは、独立して自身の会社を設立しています。

昨年、ビットコインが1300%上昇したことで過去最高の投資家利益をもたらしたにもかかわらず、ほとんどの銀行は暗号空間に距離を置いています。ゴールドマン・サックスは、ウォール街の銀行で最初のビットコイン取引を開始する計画を進めていると伝えられています。

機関投資家の資金の保管

しかし、カストディ(資金の保管)はまだ大きな課題である、とバルデ氏は主張します。現在、金融機関には企業のデジタル資産を保護する方法はほとんどありませんが、今週発表されたソリューションもあります。

日本のグローバル投資銀行野村ホールディングスは、水曜日に英仏の2社と共同でカストディを研究するベンチャーを発表しました。コインベースはまた、月曜日「コインベース・カストディ」を含む機関投資家向けの新しい4つのサービスを発表しました。

4月にバルデ氏が銀行から去ることを発表して以来、J.Pモルガンも何かしらの計画があるのではとソーシャルメディア上で噂されていました。彼女は、水曜日のコンセンサスブロックチェーン会議で、新しくスタートアップ・クローバーを発表した。同社はアプリストアに似たものを提供していますが、ブロックチェーンテクノロジをベースにした分散型アプリケーション向けに提供しています。

バルデ氏によると、「アプリケーションを探すためのGoogleが市場にない。現在何があるのかを発見する有力な手段がありません。アプリを発見するサービスは有益だが、それを構築する能力もそこに含まれます。」と語りました。

J.Pモルガンのブロックチェーン戦略

ビジネスで最も影響力のある若者の称号フォーチュン誌の「40歳以下の40名」リストにランク入りしたバルデ氏はJ.Pモルガンの優秀なブロックチェーンセンターを率いてきました。彼女は、銀行のエンタープライズブロックチェーン戦略を確立する上で重要な役割を果たしました。

J.Pモルガンは、2年前にデリバティブと国境を越えた支払いを清算し決済するためのブロックチェーン技術「クォーラム(Quorum)」を開発しましたが、クォーラムは産業を越えて使用できると述べました。「あれはオープンソースのプライベートブロックチェーンプロジェクトであり、JPモルガンから独立して、様々な業界が利用できます。」と彼女は語りました。

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