COIN TOKYO

  • 2018/05/21
  • 2018/05/21
  • コイン東京編集部 新崎優太

ビザ(Visa UK)の前CEOが、57億円調達のブロックチェーン企業のCEOに就任

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Marc O'Brien氏はスタートアップ、クリプテリウム社のCEOに就任しました。O'Brien氏は、2008年から2014年まで、ビザUK&アイルランドのCEOを務めました。クリプテリウムはICOを通じて5,200万ドルを調達した、決済モバイルアプリの構築を目指すプロジェクトです。

25年間のフィンテックとレグテックの経験

ビザUK&アイルランドの元CEOは、仮想通貨を日常的に使用しやすいサービス構築を目指す新たなブロックチェーン・スタートアップに加わりました。昨年エストニアに設立されたこのスタートアップは、昨年末にICOを通じて5,200万ドルを調達しました。

ビザUK&アイルランドを2008年と2014年に率いたMarc O'Brien氏は、CEOとしてクリプテリウム(Crypterium)に加わりました。Brien氏は、フィンテックとレグテック分野で25年の経験があります。レグテックは「Regulation(規制)」と「Technology(技術)を意味します。ビザ以前はマスターカード社でアドバイザーを務めていました。2014年以降は、Revoult社を含む数々のUKスタートアップに参画してきました。

O'Brien氏はビジネスインサイダー誌に以下のように語っています;
「仮想通貨は現在、日常的な支払い手段として使用するのが実際には非常に難しいと考えています。ビットコインまたはイーサリアムで取引所を利用する場合、そのお金を普通の銀行口座に払い出すまでに3〜7日かかります。」

「クリプテリウムが目指すのは、そのプロセス全体をシームレスにし、消費者が日常的な商品の支払いに実際に仮想通貨を使用できるツールを提供することです。」

経験豊富な金融人材が求められている

O'Brienは上級人材紹介エージェント「シェフィールド・ハワース」社の仲介によってクリプテリウムに参加しました。O'Brien氏は次のように述べています;
「彼らは今、経験豊富な金融サービスチームを探しています。コンセプトとICOの提供に適したチームは揃っていますが、大規模な取引やグローバルオペレーションに慣れた経験豊富な専門スタッフの導入を必要とする運用段階に移行してきています。」

クリプテリウムは現在、ビザまたはマスターカードのいずれかと提携して、仮想通貨カードを開設したいと考えています。O'Brien氏は次のように述べています;
「我々のカードは、ユーザーが作成したウォレットに連携します。消費者がトランザクションを行うたびに、システムでビットコインやイーサリアムアカウントの残高を確認し取引を実行します。店内で利用できて、そのプロセスは数秒で完了します。」

このサービスは仮想通貨愛好家の中で、驚くほどのアイデアでは無いかもしれません。O'Brien氏はアルゼンチンやトルコのような高インフレ市場でクリプテリウム製品の有用性を強調しました;
「われわれは、そうした国の消費者にセーフヘブン(避難場所)を提供できる可能性があります。短期間で通貨にアクセスしにくい状況にあっても、そのギャップを克服して即座に満足できるようになるでしょう。」

「私たちは現在、グローバルな事業組織を構築しています。つまり、組織化に関する最上位の法的アドバイスを受けています。米国、ラテンアメリカ、シンガポールでサービスを立ち上げるため、これらの管轄区域のそれぞれに適切なライセンスを持っています。」

O'Brien氏はクリプテリウムには、ロンドンに3人、モスクワに10人のチームがいて、ニューヨーク、シンガポール、マイアミにオフィスを構えていると語りました。クリプテリウムは現時点で潜在的なパートナーと議論しており、秋までに最初の製品を発売することを目指すと語りました。

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