先週金曜日、株式会社アビックは、ビットコインによるローンサービスの開始を発表しました。
1973年に設立され、東京都、港区赤坂に本社を置く株式会社アビックは、商業用不動産ローンを含む、幅広い担保型ローン商品を提供しています。
欧州と米国ではビットコインなどを担保とし、ICOとローンを同時に提供するサービスが増加しています。又、以下のように株式会社アビックは述べています。
「ビットコイン担保型ローンは、その名前の通りビットコインを担保として融資を受け取ることができるサービスですが、日本では仮想通貨に担保されたローンを日本円で展開することは初めてのサービスとなります。」
日本国内においてこのタイプのローンを利用することの大きな利点は、日本では、「個人の場合、自分の仮想通貨を売却すれば、その売却によるキャピタルゲイン(売却益)は雑所得となり累進的に課税対象となるからです。」と同社は説明しており、この税率は55%にものぼります。
仮想通貨に担保されたローンを利用することにより、顧客は仮想通貨を売却することなくローンを借り入れることができることを強調し、又顧客は「借入金を新しい仮想通貨の購入や納税資金等、幅広い用途に使用することができる」と述べています。
株式会社アビックの仮想通貨を担保としたローンの提供は法人向け、及び個人向け双方に対応しています。融資可能金額は200万円〜10億円となっており、年間利息率は2.98%から15.0%となっています。 借入期間は1ヶ月~5年の間となり、前払金なしで最大60回の分割払いで返済することができます。延滞損害金は年利20,0%と設定されています。
同社は詳細について、「原則として融資金額は仮想通貨を担保として設定されますが、市場価格が上昇した場合にはすぐに売却して返済に充てることができます。 」とも述べています。
さらに、同社は現在ビットコインを担保対象としていますが、今後リップル等他の仮想通貨についても担保の対象とすることを考えているといいます。