COIN TOKYO

  • 2018/07/14
  • 2018/07/14
  • コイン東京編集部 (株)しんがり編集部

トロン(TRON/TRX)は買収したビットトレントの数億人ものユーザーをいかに活用するのか

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人気のあるピアツーピアファイル共有プログラム「ビットトレント」の設立者アシュウィン・ナビン氏は、仮想通貨トロン(TRX)による買収の有用性について語りました。

ビットトレントの1億人のユーザーをいかに引き込むか


トロンの創設者ジャスティン・サン氏は先月、ビットトレント(BitTorrent)を1億4,000万ドルで買収したと報じられました。アシュウィン・ナビン氏はメディア「Chedder」による最近のインタビューで、「トロンはビットトレントの何億人ものユーザーの、集団コンピューティング能力を上手く活用するだろう」と、以下のように語りました;

「多くの理由で、ビットトレントは分散コンピューティングのパイオニアだったと思います。そして、私たちは暗号通貨の世界が非中央集権を背景に構築され、ユーザーの関与にインセンティブが創出されることを知っています。ビットコインの場合、あらゆる種類のトランザクション処理に、マイニングとコンピューティングファブリック(ネットワークとサーバ、ストレージがスイッチで接続された単一のユニット)を提供しています。」

「ビットトレントの場合、ファイルを利用できるようにコンピュータリソースを提供する何億人*もの人々が存在します。そして、ブロックチェーン企業であれば、単なる無料のコンテンツ以上のインセンティブが発生すると想像できます。それは例えば、利用したいと考える他人にあなたのコンピュータを有料で提供するという、金銭的インセンティブかもしれません。」*2016年時点の月間アクティブユーザー数は、1億7000万人とされた。

トロンは新しいP2Pメディアを作り出せる

ナビン氏によれば、トロンはビットトレントを利用して非中央集権のバリアを打ち破って新しいレベルに押し上げることができます。その過程で、トロンはまったく新しいピアツーピア形式のメディアを作り出せると語りました;
「ビットトレントの初期には、一つの精神がありました。表現の自由、出版の自由です。多くの現代社会が楽しむことができる点で、印刷機は素晴らしい発明です。しかし、出版の自由は、印刷機を手に入れることができる人に限られていました。」

「非中央集権は、コンテンツ制作者としてのハードルを下げました。フェイスブック・ライブやユーチューブが登場する以前はピアツーピアコンピューティングが、通常はコストがかかるファイル共有を可能にする唯一の分散型コンピューティングファブリックでした。今日では、メディアを利用するためのハードルは下がり、素晴らしいチャンネルが複数あります。しかし、まだコンピューティングパワーを必要とするコンピューティング上の課題があります。そしてそれがビットトレントが目指す次のステージになると思います。」

「もし私が運転席に座る立場であれば、既存の非常に大きなファイル共有コミュニティを、コンピューティングリソースを提供するグループに変える方法について考えるでしょう。」

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