COIN TOKYO

  • 2018/07/21
  • 2018/07/21
  • コイン東京編集部 (株)しんがり編集部

リップル社がEU規制対策チーフとして、元英国政府の通商スペシャリストを獲得

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国際送金ソリューションを提供するリップル社は最近、ダン・モルガン氏を欧州規制当局の責任者に迎えたことを明らかにしました。モルガン氏は以前は英国国際通商省のフィンテック分野スペシャリストを務めていた人物です。

EU規制対話のエキスパート

国際通商省は英国と非EU諸国間の継続的な通商協定の仲介と保証を取り仕切り、海外企業からの投資促進を担当する。

特にモルガン氏はこの分野で豊富なキャリアを有しています。EUのイベント「Finovate」の登壇者プロファイルによると、金融技術セクターに特化した非営利組織「イノベーティブ・ファイナンス」の政策・規制担当ディレクターや、英国では約19万社の企業が加盟している英国産業連盟を含め、複数の英国ビジネス機関に従事したという。

同氏はまた、米国の大西洋政策ワーキンググループを立ち上げ、金融テクノロジー企業、規制当局および学者に「フィンテックの政策アプローチに関するオープンで協力的で包括的な対話を」促進してきた。

こうしたダン・モルガン氏の金融サービスおよび技術分野での経験は、リップル社役職から期待されています。英国およびEUの金融技術および規制に関する同氏のビジョンや知識は、リップルの進歩にとって不可欠なものです。

リップル社の規制関連部門ディレクターであるライアン・ザゴーン氏は、「ダンはヨーロッパでの成長に不可欠です。フィンテックとデジタル資産の深い専門知識をリップルにもたらしてくれます。」と述べています。


ライアン氏はまた、ダン・モーガン氏が2017年にリスクコンプライアンスとRegTech(レグテック*)の分野で英国最大のインフルエンサーに表彰されたことをツイートで明らかにしました。

*レグテック:」「規制(Regulation)」と「テクノロジー(Technology)」を合わせた造語で、AIやブロックチェーン技術等を活用して、規制やコンプライアンス対応を効率的に行う仕組み。

リップル社の欧州展開

リップル社は欧州を自社製品にとって大きな可能性を秘めた巨大な市場だと認識しています。しかし、欧州の規制環境はかなり厳しいものです。米国とは異なり、EU規制当局は仮想通貨業界を銀行業界と同じ、または類似の規制下に置きました。

4月にEU議会はマネーロンダリングとテロ資金供与防止を目的として仮想通貨の取り締まり強化を求める法律を可決しました。7月に発行した新指令では同じ目的で「仮想通貨取引所プラットフォームの使用」や「プリペイドカードによる匿名の支払い」を防ぎ、取引の透明性を向上させるための厳しい規則を制定しています。

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