• 2018/07/27
• 2018/07/27
• コイン東京編集部 新崎優太

アメリカSECがウィンクルボス兄弟のビットコインETF上場申請を2度目の却下

2017年に提出した2度目の上場申請を却下

ウィンクルボス兄弟のETFがSECに却下されたのは2度目です。初回は2017年3月に「ウィンクルボス・ビットコイン・トラスト」が拒否されていました。

7月26日のSECの声明によると、BATS BZX証券取引所が2017年に再度提出していた「ウィンクルボスビットコインETF（商品ベース株式信託）」の上場申請は、木曜日に米証券取引委員会（SEC）に３－１で否決されました。

SECはジェミニ取引所を含むビットコイン市場は「ユニークに市場操作に抵抗できる」という主張についてルールは明確だが認められないと表明しました。また、詐欺や投資家保護の問題も強調しました。

SECの使命は不正行為や価格操作を防止して投資家を守る事です。そのため、特に規制の無いオフショア市場での不正行為やビットコインの価格操作について懸念があると述べました。SECはビットコインのボリュームの4分の３以上が米国外で発生し、ボリュームの95％が米国以外の取引所で発生したと指摘しています。

さらにSECは売買スプレッドが取引所全体で大きく開いていたと述べています。ビットコイン先物市場は、プラチナの20％、シルバーの2.5％と小規模な点も懸念されています。

ビットコインがユニークに価格操作に抵抗できるというジェミニの主張について、SECは「委員会がそのような主張を支持できるだけの十分な記録がない」と回答しています。

ビットコイン価格への影響

ビットコイン価格はSECによるETF承認への期待から、2カ月ぶりに8,300ドルを上回っていました。コインベースのデータによると、26日の発表直後にビットコインの価格は3％下落して7,880ドルとなりました。

SECはビットコインやブロックチェーン技術のイノベーションや投資としての価値評価に異論がないことを強調しています。

最近CBOEが上場申請した別のビットコインETF「VanEck SolidX Bitcoin Trust」は、依然として審査中です。SECはこの申請についてコメントを控えました。「VanEck SolidX Bitcoin Trust」は7月2日に公開されました。ドッド・フランク法によれば、SECは公開された提案書の発行日から45日以内、8月16日までに回答する必要があります。

今週、NYSEアーカ申請が申請した5つの他のビットコインETFに関する審議を延期しました。デジタル資産管理のビットワイズは、火曜日に10種類の仮想通貨を追跡するインデックスETF」を申請したことを明らかにしました。


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