COIN TOKYO

  • 2018/07/28
  • 2018/07/28
  • コイン東京編集部 (株)しんがり編集部

KDDIと日立、ブロックチェーンと指静脈認証を活用した実証実験を実施

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KDDIと日立製作所は、ブロックチェーンと指静脈認証を組み合わせたクーポン決済の実証実験を7月25~26日に都内で行うと発表しました。

このサービスは登録した指を専用端末にかざすだけで、スマートフォンなどがなくてもクーポンを利用することができます。

実験では日立が提供する公開型生体認証基盤(PBI)を採用。
PBIとブロックチェーンを連携させ、盗難や漏えいのリスクが低い生体情報の特徴データを秘密鍵として電子署名を自動生成するため、利便性に加えセキュリティの向上も期待できるとしています。

同実験は25日から26日にかけKDDIの直営店「AU SHINJUKU」とミスタードーナッツ高田馬場戸山口ショップで、両社の社員を対象に行われます。

実験の流れ

①まず利用者は利用開始時にPBI情報を登録します。
②店舗にて商品を購入し決済する際、カードやスマートフォンなどの端末で処理をするのではなく、専用端末に指をかざすだけでクーポン決済を行う。
③提携した店舗は、ユーザー利用履歴をブロックチェーンに記録。
④KDDI/提携店舗は利用履歴を共有します。

ユーザーは店頭で「スマートフォンを用意」「アプリを開く」「クーポンを提示」といった動作が不要になるため、従来よりクーポン利用の処理手順や時間が短縮されることが期待されています。

PBI-ブロックチェーン連携技術を利用

PBIは従来の生体認証技術と異なり、指静脈などの生体情報自体を保存する必要がなく、それらを復号困難なデータに変換した公開鍵を用いて認証することができます。またPBIとブロックチェーンを連携した日立の独自技術 「PBI-ブロックチェーン連携技術」により、盗難や漏えいのリスクが低い生体情報の特徴データを秘密鍵とし、紙文書における印章やサイン (署名) に相当する役割を果たすものを自動生成できることから、従来のブロックチェーンと異なり秘密鍵の管理が不要、本人認証を手間なく実現します。

日立は構築したHyperledger Fabricの環境に本技術を適用することで、ユーザー端末側で電子署名を生成し、本人確認することが可能だと確認できました。また、生体認証のたびにユーザーの体からその都度一時的に秘密鍵を抽出するため、秘密鍵を管理する必要がなく、紛失や漏えいによる不正利用といった課題を解決します。

Hyperleger Fabric

Hyperledger Fabricは、The Linux Foundationが設立したHyperledgerで開発されているブロックチェーンのオープンソースソフトウェア(OSS)です。
日立は、Linux Foundationが主催するHyperledgerの設立以来、プレミア・メンバとして参加し、ブロックチェーン技術の開発に取り組んできました。2017年7月11日にHyperledgerの主要フレームワークの一つであるHyperledger Fabric V1.0(*)がリリースされました。

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