COIN TOKYO

  • 2018/07/28
  • 2018/07/28
  • コイン東京編集部 新崎優太

コインデスク(Coindesk)が第二四半期の仮想通貨レポートを公開、ビットコインの取引量は11%減少するも市場規模は横ばい

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仮想通貨とブロックチェーンに特化した世界有数のニュースメディア「コインデスク」は、業界トレンドの研究と分析の主要権威としても広く認識されています。同社は、2018年第二四半期の「ブロックチェーン報告書」を発表しました。各四半期毎にビットコインのトランザクションデータや、上位10種類の仮想通貨の動向、ICO、取引所、そしてユーザー意識調査を網羅しています。

2018年第二四半期(Q2)の「ブロックチェーン報告書」レポート*では、業界に大きな影響を与える主要な傾向として、以下のような情報が強調されています。*「Q2 2018 State of Blockchain Report」

・ビットコインの取引量は11%減少するも、市場規模は横ばいで推移しました。
・ライトニングネットワークは171%成長しました。Q2初めの米ドルのネットワーク容量は$70,275.71ドルで、Q2末時点には$190,705.99でした。
・ビットコインのハッシュレートの成長率は、Q1の47%からQ2の26%まで鈍化しました。
・将来トークン取得略式契約スキーム(SAFT*)が増加しました。SECのデータベース「EDGAR」によると、SAFTに関する規制文書を提出した企業は37社で、3ヶ月間で3億400万ドルを調達しました。
*SAFTはベンチャーキャピタル(VC)の株式取引方法と同じように、資金調達の手段として適格投資家に販売する為に考案された投機契約です。
・上位10コインで最も価格が上昇したのはイオス(+44%)、最下位はライトコイン(-32%)。
・ICOは従来のVC資金調達やSAFTの成長率を上回り、92件のICOで73億ドル以上を調達しました。ICO資金の年間累計額は19億ドルに増加しました。
・Q2は、ハックと詐欺が続出。6月30日時点で合計16億ドルを失いました。

ハックと詐欺の被害額推移 出展:コインデスク

コインデスクのレポートには、1,200人以上(米国48%、EU33%、アジア6%)の仮想通貨投資家と専門家が参加したユーザー意識調査も含まれています。以下のような結果が出ています;

・利用している取引所は、バイナンス37%、コインベース23%、クラーケンが8%、ビットフィネクス5%、ポロニエクス4%、ジェミニ3%、HitBTC1%、残りが19%です。
・上昇を期待する通貨属性の上位は、分散型取引所29%、資産管理ツール24%、個人データ売買19%です。
・43%のユーザーがICOに参加したことがあります。
・回答者の27%はマルタを「正しい仮想通貨規制を導入している」とみなしています。
・回答者の63%は規制機関が今後5年以内に有価証券(株式、不動産など)をトークン化すると考えている。

111ページのQ2 2018年版ブロックチェーン報告書の全文は、現在一般に公開されています。

コインデスクについて

2013年に設立されたコインデスクは仮想通貨とブロックチェーン技術コミュニティのための、デジタルメディア・イベント・その他情報サービスを提供するリーディング企業です。日々のニュース提供者として、世界中のコミュニティに貢献しています。


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