COIN TOKYO

  • 2018/08/21
  • 2018/08/21
  • コイン東京編集部 新崎優太

【2019年に向け価格は?】下落続くイーサリアム(ETH)の今後を長期チャートから緊急予想!

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2018年5月以降、下落方向への値動きを続けている仮想通貨イーサリアム。仮想通貨市場全体が今年2018年に入り悲観的なチャートを形成しているものが多いですが、主要仮想通貨ビットコインと比較した場合、イーサリアムの下落率は高い下落率となっています。一際目立つイーサリアムの下落の要因と、今後再び上昇への見通しは立つのか考察していきます。

今年に入り下落チャートを長く形成している仮想通貨イーサリアム(ETH)の背景

今年2018年に入り、ビットコイン等の他の主要仮想通貨と比較しても高い下落率をみせているイーサリアム、その背景にはICO実施企業による大量換金が一つの要因とされています。

そもそも2017年以降、ETHの価格が大きく上昇した理由と一つとして、イーサリアムのブロックチェーン技術を利用した新規仮想通貨公開(ICO)が要因とされています。イーサリアムを利用してICOを行う企業が急増したため、ETHの価格も2017年より大きく上昇したのです。そして現在、下落傾向となっている要因もこのICOが深く関与している可能性が高いのです。

仮想通貨のクオンテーティブ・ヘッジファンド、ブルームウォーターキャピタルを率いるビスワ・ダワ氏によると、現在のイーサリアムの下落は、仮想通貨相場の弱気相場が長引いていることによりICO実施企業が大量換金の動きがあると分析しています。つまり2017年時と比較して仮想通貨市場全体が弱気相場となっている2018年にICO実施企業が狼狽売りを行い始めたということになります。

イーサリアムには過去、現在と同様にICOが大きな要因となった下落を形成した時期があります。それは2017年6月から7月にかけての値動きです。ICOの資金が多くイーサリアムに流入したことによりETHの価格を暴騰しました。しかし急激なイーサリアムへの流入によりイーサリアムのブロックチェーンはパンクを引き起こしてしまいます。パンクを起こし、サーバーダウンしてしまったイーサリアムに対して市場では不安感が強まり、結果大きな下落をすることとなりました。

仮想通貨イーサリアム(ETH)は今後、上昇方向への見通しはあるのか?

多くのICO実施企業が狼狽売りを開始していると噂されているETHですが、過去にも同様の理由による大きな下落と長く続く悲観的な相場は存在しています。しかしその後のETHは、2017年12月には再び大きな上昇をみせていることがわかります。ICOが大きな要因となる下落後にも、他の主要仮想通貨と同様にしっかりと上昇したということになります。

また、昨年12月の価格高騰時では主要仮想通貨であるビットコイン(BTC)が先行して価格を上昇させており、それに引き寄せられるようにETHも価格・ドミナンスを上昇させています。このように仮想通貨市場に対しての不安感が下落チャートに繋がっていることが多いETHでは、仮想通貨市場が大きく上昇した場合、それまでの不安感は一掃されETHも大きく上昇する可能性があるといえます。

現在のETHとICOの関係性を分析したブルームウォーター・キャピタルのビスワ・ダス氏も「新興企業は大量の資金は調達しているが、資金管理やキャッシュマネジメントの経験が不足しているため、あまりに早期に売りに動き、市場への大きな圧力となっている」と指摘しています。

また2018年以降もICO自体は増え続けており、ICOによる資金調達額も今後増えていくと考えられます。そしてICOの主流は現在も変わらずイーサリアムです。そのためイーサリアムの需要は今後も上昇していくと予測されます。更にイーサリアムは今後も数回に渡りアップデートの予定も控えており、次回アップデートは今年2018年10月16日と残り僅かに迫ってきました。

仮想通貨イーサリアム(ETH)は短期的には更なる下落の可能性も控えているが、長期的には上昇の見通し

これまでに考察したように、ETHは今後長期的な視点でみた場合、再び大きく上昇する可能性は十分にあります。但し短期的な視点で考えた場合、ETHは今後更に下落する可能性があることを頭にいれておきましょう

現在のETHの下落の大きな要因は仮想通貨市場の 不安感にあります。ETHチャートでは2017年以降のフィボナッチ比率である0.0394BTC台への接触が近づいています。このフィボナッチ比率を下に大きく抜けた場合、市場では不安感が増大し、狼狽売りする企業も増えていく可能性があります。まずはこのフィボナッチ比率を基準に長く続く下落が止め、レンジ相場、もしくは反発後の上昇チャートへ切り替わるかどうか確認しましょう。

更にETHだけではなく主要仮想通貨であるビットコイン(BTC)の値動きにも注意深く確認していく必要があります。2017年12月のようにビットコインの相場が強気相場へ切り替わる場合、ETHも連れられて 上昇方向への値動きに切り替わる可能性が大いにあります

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