8月16日、ブロックチェーン技術開発企業nChain社は、ビットコインキャッシュ(BCH)のフォーク、ビットコインSV(BSV)の作成を発表しました。プロジェクト名のSVは「サトシ・ビジョン」に由来。ビットコインの開発者サトシ・ナカモトのビジョンを実現するというプロジェクトの使命を反映しています。
ビットコインSV(BSV)プロジェクトは、BCHマイナーのCoinGeek(コインギーク)社やその他マイナーの要請により、nChain主導で進められています。8月13日、CoinGeek.comのオーナーであるカルビン・エア氏はBCHハッシュ・パワーを使用して、サトシ・ビジョンと一致するビットコインプロトコルの方向性をサポートすると発表しました。同社は過去7日間のBCHマイニングプールでトップの25%を占める採掘プールです。
ロードマップによると、9月第1週のビットコインSV(BSV)リリースでは、まずはセキュリティとベストプラクティス確立を最優先事項として以下のような更新を予定しています。
1、4種類のオリジナルサトシ・オペコードの復元
2、スクリプトごと201オペコードの制限の削除
3、最大ブロックサイズを128 MBに拡張
ビットコインSV開発チームはnChain社の人材を中心に構成。CoinGeekもプロジェクトにBCH開発の専門性をサポートするリソースを提供します。
CoinGeekとnChainは多大なコストをかけて外部企業に、コードベースの完全なセキュリティ監査を依頼します。これらは、ビットコインキャッシュ(BCH)エコシステム全体の利益を目的としていると強調しています。nChainグループCEOジミー・グエン氏は次のように述べています。
「これはビットコインBCHの前進にとってエキサイティングで、非常に重要な時です。私たちはビットコインSVのプロジェクトで世界中のグループと協力して、共通の目標“ビットコイン・オリジナルのサトシビジョンをグローバルな現実にする”を達成することを楽しみにしています。」
CoinExはユーザーに対して、ビットコインSV(BSV)にリプレイプロテクション機能が欠けている点を注意喚起しています。フォークによってブロックチェーンが分岐し、異なる 2 つの台帳に分かれた場合に、片方のトランザクションが他方でも有効となります。これを悪用して送金者の意図しない台帳上で資産移動させてしまう可能性を指摘しています(リプレイ攻撃)。
CoinExはリプレイプロテクションがない場合でも、取引所においてはBSVの資産を保護すると宣言しています。
「私たちは顧客の資産を100%保護し、約束どおりフォーク資産(BSV)を受け取ることを保証します。」
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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