このチャートは、イーサリアム(ETH)の月足チャートを1年移動平均線で見たものです。
1年(12か月)移動平均線は、長期トレンドを見る際に非常に役に立つテクニカル分析で、株式や為替でも有効ですし、直近では、ビットコインも1年移動平均線突破から上昇トレンドが発生しています。
イーサリアムの1年移動平均線は、現時点で24,295円のところにあり、5月26日現在の価格が27,000円台にありますので、可能性としては、6月には1年移動平均線の上に価格が出てくることになります。
これは、2018年の6月に1年移動平均線を下抜けて以来、約1年ぶりにこの移動平均線の上に出てくることになり、このことは、イーサリアムの長期下落相場が終了した可能性を示すとともに、上昇トレンド発生を予感させるものです。
また、もう一つ心強いサインが出ています。
本年、2月、3月、4月と連続して上昇する3か月連続の陽線が示現していますが、これは「赤三兵」の可能性が高く、ここから上昇トレンドが始まるという期待を持たせるのに十分な指標となります。
考え方としては、「赤三兵」示現により、5月から上昇相場となり1年移動平均線を上抜こうとしていると考えると、非常につじつまが合います。
ただし、ビットコインもそうですが、過去の仮想通貨相場のチャートを見ていると、3~4か月連続陽線が発生する翌月は陰線が出る可能性が高くなりますので、6月には調整が入る可能性も頭に入れておきたいところです。
ビットコインでは、過去に5か月連続陽線も出ていますが、これは、2017年12月からの大暴騰相場の始まる直前のもので、2017年4月から8月まで連続陽線、9月が小陰線、そして、10月から12月にかけて歴史的な大暴騰相場となっています。
次世代テクノロジーの中核になると期待されるAI(人工知能)ですが、投資ツールとしても活用されようとしています。
個人投資家が相場で勝てないのは、欲望が邪魔をするからだと言われていますが、AI(人工知能)を利用することで欲望を排除することができます。
ただし現段階では、それほど多くのデータがでていませんので、あくまで参考程度に頭に入れておくという考え方でよいでしょう。
さて、純粋なAIではありませんが、SNSを利用して投資判断をし、2017年ビットコイン相場を当てたとして評判となったWebbotではイーサリアムをどう予想しているのでしょうか?
マイクロソフトの元エンジニアが開発したことで知られるWebbotでは、イーサリアム(ETH)の2019年以降の相場は乱高下するとなっています。
乱高下ということは、大きな上昇相場もあるということで、いま現在の価格帯は安値圏内ですので、上昇後に乱高下するということになるのでしょう。
あくまで、参考程度に頭に入れておくと良さそうですね。
イーサリアムの今後の価格がどう動くかは明確な予想は難しいですが、イーサリアムの将来性については期待できるとする声が多く、価格上昇が期待できる要因は複数存在します。
イーサリアムでは、4つのアップデートが計画されており、すでにそのうちの3つまでが実施されています。
2015年7月30日に実施された最初のアップデートで、イーサリアム(ETH)が初めて仮想通貨市場に公開されるきっかけとなりました。
2016年3月15日に行われた2回目のアップデートで、イーサリアムのプラットフォームとしての安定性の向上を目的とし、アプリ開発がやりやすくなるように改善されました。
ビザンチウムとコンスタンティノープルの2つのパートに分けられており、前者は2017年10月16日に、後者は一度延期になったものの本年3月1日にアップデートが行われました。
残すアップデートはセレニティのみとなりました。セレニティでは、現行の認証方式「PoW」が「PoS」に移行されます。
これにより、マイニングでの大量の電気使用量、送金の遅延や取引手数料の高騰を抑えることができるようになります。
この革新的な最後のアップデートであるセレニティは、イーサリアム2.0とも呼ばれます。
セレニティが実施されると、イーサリアムの完成形となりますが、その場合、イーサリアムはどのくらい伸びると予想されているのでしょうか?
実は、2017年末には、イーサリアム100万円説という予想も出されていました。当時は、仮想通貨相場が天井知らずで暴騰していた時期ですから、100万円といっても夢物語と考える人のほうが少数派でした。
その根拠として語られていたのが、4つのアップデートが完了すること、そして、イーサリアムを利用したICOが今後も活発化すれば、100万円もまんざら夢というわけではないのでは、というものでした。
ICOは今でこそ少なくなりましたが、今後相場の復活とともに増える可能性は十分あります。
また、残るアップデートであるセレニティが完了することで、イーサリアム独自のプロジェクトであるライデンネットワーク(RDN)の完成が近づきます。
このライデンネットワーク(RDN)こそが、イーサリアムの将来性の大きなカギとなりそうなのです。
ライデンネットワークとは、仮想通貨の問題としてしばしば指摘されるスケーラビリティ問題に対するプロジェクトのことで、大きく以下の3つのことが実現できるといわれます。
(1)送金スピードの向上
(2)送金手数料の低下
(3)少額決済(マイクロペイメント)の実現
このライデンネットワークを実装することで、イーサリアムは1秒間におよそ1万件以上の取引を処理することができる。
つまり、イーサリアムはプラットフォームとして、その将来性が嘱望されていますが、決済通貨としても広く普及する可能性を秘めているのです。
ビットコインに次ぎ時価総額第2位であるイーサリアムは、国内はもちろん世界中の取引所で取り扱われているメジャーコインです。
イーサリアムというと、仮想通貨2.0としてのスマートコントラクトやDApps(分散型アプリケーション)としてのプラットフォームとして注目が集まっていますが、決済系通貨としても大いに期待されており、ビットコインに代わってナンバー1仮想通貨になるのでは考える人も多くいます。
2019年5月27日現在、イーサリアムの価格は30,000円近くまで戻してきています。
月足で、4か月連続陽線になりそうだと前述しましたが、週足で見ても非常に強い相場の様相を見せていました。
2018年12月には、一時10,000円を割り込むまで下落してしまいましたが、ここが大底値であったように、12月の第3、4、5週にかけて3週連続陽線となり、「赤三兵」を示現します。
その後も、2019年2月第1週、2、3週にかけて、さらに、3月の第3週、4週、4月第1週と3週連続陽線「赤三兵」を示現しており、イーサリアムが買い集められている可能性について指摘していましたが、この流れは、直近の5週連続陽線に繋がっていると考えられます。
このチャートから判断できるのは、2018年1月に高値をつけて、その後に暴落相場となりましたが、2018年12月の10,000円割れでどうやら底打ちしたようで、現在は、第1波の上昇トレンドが発生しているというところでしょう。
まず、ビットコインとイーサリアムはどちらも仮想通貨という意味では同じです。
ビットコインは初期に登場した暗号通貨であることから、暗号通貨1.0世代と呼ばれています。
この世代の通貨は単純に通貨の瞬間的なやり取りを目的としたものでした。
それに対し、イーサリアムやライトコインといったアルトコインが暗号通貨2.0世代です。
アルトコインの特徴は単なる通貨のやり取りにとどまらず、付加価値として何らかの機能が盛り込まれています。
ビットコイン等ほかの仮想通貨にはない、イーサリアム独自の機能としては、契約ができることが挙げられます。
この契約のことをスマートコントラクトといいます。
イーサリアムは取引履歴だけでなく、契約を追記することが可能。
契約の意味をわかりやすくするために、実際にイーサリアムを利用した取引を具体例に説明しましょう。
関連記事:仮想通貨イーサリアムでよく耳にする『スマートコントラクト』とは?仕組みを詳しく解説します
ERC20とは、イーサリアムをベースとしたトークンの規格のことです。
ERC20という統一されたルールが定められていることで、投資家にとっても開発者にとっても多くのメリットがあります。
統一規格があることで、ICOやその仮想通貨を開発している団体は、仮想通貨の開発を進めやすくなり、投資側も投資がしやすく恩恵もうけやすいです。
また、上場を予定している取引所側としても、ERC20で作られている仮想通貨にはある程度の安全性が担保されるため、事前審査がしやすいというメリットがあります。
さらにERC20に準拠している仮想通貨が増えれば、仮想通貨投資家としてはウォレットを1つか2つ持っていれば複数の仮想通貨を管理できるようになるため、大幅に負担を減らすことができます。
DAppsとは、中央管理者が存在しないアプリケーションのこと。
通常のアプリケーションでは、特定の管理会社および団体が存在します。
例えばapp storeであればappleが管理を行っています。
これに対してイーサリアムのDAppではブロックチェーン技術のおかげで管理会社なしでオンラインのプラットフォームを機能させることができるのです。
特定の管理者が存在しないことのメリットとしては、仲介業者が存在しないことで余計な手数料を省くことができたり、セキュリティ面の強さが備わるなど、多くあります。
以上のことから、管理会社が存在しなければ、より安くアプリを購入することができるのです。
関連記事:仮想通貨業界でよく聞く『DApps(分散型アプリケーション)』とは?詳しく解説します
企業への導入の動きやオンラインゲームにおける活用の広がりなど、注目を集めるイーサリアムですが、いくつか懸念点が存在します。
イーサリアムの問題点として、スケーラビリティ問題が挙げられます。
これはビットコインでも問題になっているものですが、イーサリアムが普及してトランザクションの量が膨大になった際に、取引の承認が追いつかなくなるという問題です。
イーサリアムではSerenityのアップデートで取引の承認速度が飛躍的に向上すると言われているので、スケーラビリティ問題はある程度解消されると思いますが、しばらくは送金の遅延、送金手数料の高騰などの問題に悩まされそうです。
関連記事:FCOIN(エフコイン)取引所の仮想通貨上場投票の盛り上がりで、イーサリアム(ETH)のスケーラビリティに影響が出る
仮想通貨の最大の特徴であるブロックチェーンは、ハッキングされる心配がほぼ無いというメリットがあります。
しかしイーサリアムはこれまでに2度大きなハッキングを受けています。
特に大きなハッキングは、TheDAOと言うプロジェクトの脆弱性を狙い、ハッキングした事件です。
この事件で、TheDAOが調達した資金のうち43億円相当が不正に送金されました。
不正に送金された資金を、28日間は誰も移動ができない状態にて、その間に、「この不正送金をどうするか?」など、イーサリアムのコミュニティ間でさまざまな議論が交わされました。
ICOが流行すればイーサリアムの価格が上昇する可能性が高いのはすでに述べましたが、このICOの法規制の動きが最近は強まっています。
ICOで資金調達を行ったあとに、全く開発を行わなくなってしまうような仮想通貨の詐欺事件が横行していることが背景にあります。
今後ICOが全面禁止になるなど、過激な規制が行われていった場合にはイーサリアムの活用範囲が狭まることになる可能性があります。
そうなると、価格が上昇しなくなる、ないしは下落する可能性も否定できません。
関連記事:ICOで資金調達したプロジェクトの半数は、たった4ヶ月で”形骸化”していることが判明
先ほどまでは、イーサリアムの将来性や懸念点など長期的な視点でイーサリアムの価格変動要因を考察してきました。
今度は、現在までのイーサリアムの相場を見ながら短期的な価格の変動について予想してみましょう。
ここでは、株取引やFXなどで使用されているテクニカル分析における代表的な手法を使用してイーサリアムの相場を考察してみましょう。
ちなみにチャートを使用した分析には以下のサイトがおすすめです。
https://jp.tradingview.com/widget/advanced-chart/
仮想通貨相場時価総額1位と2位の通貨だけに、ビットコインとイーサリアムには強い相関関係が見て取れます。
チャートは、イーサリアムの週足チャートに、ビットコインのライン(紫色のライン)を併せています。
2019年4月からの仮想通貨上昇トレンドは、ビットコイン相場と言われるほどで、ビットコインが先導して、他のアルトコインが追随しているという状況です。
今後期待される機関投資家の本格参入時には、時価総額の大きな通貨がメインとして取引される可能性が強く、今後もこの2つの通貨の強い相関関係は持続するものと思われます。
2019年以降のイーサリアム日足チャートでは、急騰開始の5月初旬に9日移動平均線と26日移動平均線がゴールデンクロス。その後も、9日移動平均線をサポートラインとしながら、上昇トレンドが継続しています。
ボリンジャーバンドで見てみると、2019年に入って緩やかな上昇トレンドが見て取れます。緩やかな上昇トレンドでは、日足ベースのボリンジャーバンドセンターラインを上抜くと上昇し、下抜くと下降もしくは時間的な調整が行われていました。
そして、5月に入って急騰相場が開始されます。5月初旬にセンターラインを上抜くと、バンド幅の拡大を伴って、+2σラインを6日連続で超える急騰相場となりました。
現在、+1σラインに絡む動きですが、依然としてバンド幅は拡大傾向であり、さらに上を目指すのか、調整入りしようとしているのかというところです。
RSI(14日)で見てみると、買われすぎ指標となる80%近くまで行くと反落するというパターンです。
また、直近の5月16日にRSI80%越えをしており、5月27日時点で高値更新を目指しますが、今のところは高値を更新していません。
現在のRSIは70%を下回っており、ダイバージェンス(逆行)の発生に要注意というところにあります。
現在の仮想通貨相場は強い相場となっていますので、オシレーター系だけに頼るのはリスクが高くなります。ダイバージェンスの際にも、他のテクニカル分析でサポートラインが機能するかどうかをしっかりと確認することは重要です。
MACDで見てみると、5月の急騰相場ではさすがに買われすぎ感も出ていますが、強い上昇トレンドは継続中で、高値更新が期待できそうな動きとなっています。
水準的には、ダイバージェンス(逆行)が発生しやすいところですが、RSIに比べると、もうしばらくは上昇トレンドが継続しそうな状況です。
冒頭の月足チャートのところで説明していますが、6月相場は月足では陰線となる可能性があり、その場合には、オシレーター系のダイバージェンス(逆行)がポイントとなりそうです。
<レンジ相場では有効性を発揮するストキャスティクスですが、今回のような強い相場の場合には「ダマシ」も多くなります。
今回の強いトレンドの仮想通貨相場では、オシレーター系はあくまで参考程度に見ておくほうがよいでしょう。
仮想通貨相場は、どうやら大底値を打った可能性が高まっており、2019年からのビットコインの急騰相場は、将来性のあるアルトコインの価格水準を大きく上昇させています。
仮想通貨時価総額は約30兆円まで急激に増加しており、今年に入ってからの仮想通貨市場への新規資金の流入が顕著となっています。30兆円というのは、大暴騰相場の直前の2017年12月初旬の水準となります。
ビットコインに次ぐ時価総額2位のイーサリアムは、仮想通貨2.0として、ある意味ではビットコインよりも将来性があると考えられています。
機関投資家などの大口投資家が仮想通貨相場に本格参入してきた場合には、時価総額の大きな将来性の高い通貨に買いが集中するでしょうから、イーサリアムはその筆頭として期待される通貨です。
20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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