COIN TOKYO

  • 2018/09/18
  • 2018/09/18
  • コイン東京編集部 新崎優太

WAVES(ウェーブス)の背後にあるブロックチェーン企業Vostokがロシア製造大手Rostecと提携

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ロシアの製造業大手Rostecは、暗号通貨WAVESの背後にある企業Vostok blockchain社と、ブロックチェーン技術に基づくデータ管理システムを開発するために提携しました。ロシアの「デジタル経済プログラム」における最先端技術間の管理システムを開発する予定だという。RBCが報じました。

パートナーシップの目的



Rostecは、民間および軍事用途向けに設計されたハイテク産業製品を開発、製造、輸出する国有コングロマリットです。その製品は、戦闘ユニット、航空機の酸素機器、スポーツ銃等多岐に渡る。

スタートアップVostok社はWavesの創設者Sasha Ivanov氏によって、2018年4月に設立されました。

このパートナーシップは最近ウラジオストックで開催されている第4回東部経済フォーラム(EEF)で締結されました。Rostecは、Vostokとの提携の目的について以下のように述べています。

「まず第一に、政府機関、市民、地方自治体の間でデータを収集、保管、交換するために、Vostokのプラットフォームを導入する予定です。」

さらに国家計画「デジタル経済プログラム」における最先端技術間の管理システムを開発する予定だという。Rostecは、総額約200万ドルの出資を表明しています。

国営企業Rostecは、インフラ・プロジェクトのソリューションの開発が重要な課題であると強調しています。「特に、スマートシティのためのインフラと大規模なデータ運用のための仕組みを作り出すことが期待されている。」と述べました。

パートナーシップのもう一つの目的は、Rostec社の産業プロジェクトの枠組みの中で、デジタルエンタープライズモデルの実現に向けた、技術基盤を構築することです。「デジタルエンタープライズのコンセプトは、生産サイクル、取引先との関係、データ実装における新技術の採用を意味します。」とRostecは説明している。

また、契約にはVostokプラットフォームが統計データを収集、処理、保管し、ロシアの工業企業が生産した製品をカタログ化することも規定されています。

Rostec社の特別担当ディレクターVasily Brovko氏は、同社が「ブロックチェーンの分野で、技術リーダーになる可能性のあるパートナーを探しており、世界で最速のパブリックブロックチェーンである、ロシアのプラットフォームWavesに注目した」という。(原文まま)

Brovko氏によると、ブロックチェーン技術はチャレンジングであり、多数の産業分野での使用に適用できる。同氏は「大規模なデータ配列を扱い、内部情報システムでデータを交換する際にブロックチェーンを使用することにより、データを保護することが可能になる」と指摘、この事がRostec社にとって非常に重要だと述べた。

Vostokプロジェクト

13日のコインデスクの報道を受けて、WAVEの価格は20%高騰した。しかし、どのメディアもWAVESプラットフォームを利用するという決定的な情報は記載していない。

Blocktribune.comは、WAVESのプライベートチェーン版であり、CEOが同一人物でもあるい、ICOプロジェクトVostok上で展開すると報じた。Vostokブロックチェーンについて、簡単にご紹介します。

Wavesプラットフォーム上のICOとしてのVostokプロジェクトは、許可されたブロックチェーンベースの専用データベース、分散コンピューティングとインテグレーションサービスを提供しています。

〇10,000TPSの高速処理が可能 出典:Vostok

Vostokのプライベートブロックチェーンプラットフォームは、次世代のコンセンサスアルゴリズムWaves-NGを実装。

ネットワーク容量、安定性、スピードを向上させる、最新のブロックチェイン技術を活用している。これは主に、行政、銀行、レジストリ、支払いプロバイダを接続して、データ認証、登録、追跡のためのデジタルインフラ基盤を形成することを目的としています。

VostokのICOは閉鎖的に行われる予定で詳細は明かされていない。仮想通貨ブロガーtehmoonwalkerによると、発行枚数の47%のみが公開販売され、3%が仮想通貨WAVESのホルダーにエアドロップで割り当てられる様です。


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