Crowd Machine(CMCT)がハッキング被害に遭った事件に関連して、容疑者の男性2人がオクラホマ警察に逮捕されました。ロバート・チルダーズ(23)とジョセフ・ハリス(21)は、9月24日月曜日にオクラハマシティのホテルで身柄を拘束されました。
裁判所に提出された書類によると、容疑者はSIMスワップ(1*)を働き、犠牲者の電話番号とIDを盗んで、盗難を実行したとされています。
9月22日、カリフォルニア州のブロックチェーン企業Crowd Machineは、ハッキング被害に気付いて通報。ネイティブトークン(CMCT)の取引は、ほとんどの取引所で即座に停止されました。事件に続いて、CMCTトークンの価値はほぼ87%低下しました。
Crowd Machine社によると、5億枚のCMCTトークンを市場に供給しており、15億枚は予備として同社が保有されていました。事件後、ハッカーは10億枚のトークンを異なる取引所に移した事がわかっています。
捜査の供述書によると以下のように記載されています;
「犠牲者は、1400万ドル相当の盗難被害に遭った。容疑者は、いくつかの異なる取引所を通じて暗号通貨を積極的にロンダリングしており、その中には米国に所在しない取引所も含まれる。」
査の過程で、ハッキング事件に携帯電話を使用したことが明らかになり、端末を追跡、オクラホマシティの西側に所在を特定できたという。この情報に基づいて、地方検察局とコンピュータ犯罪特別捜査班(REACT)の捜査官は、9月24日にオクラホマシティの米国シークレットサービスに連絡を取りました。
犯罪で使用された端末は、スプリングヒル・スイートのホテル近くを探知しました。また、携帯電話は、近くのウォルマートで購入されたことが判明。CCTVの映像に、9月18日に店を訪れる2人の白人男性が、電話を購入していた模様が残っていました。
映像には、Childersの名前で登録された車両も移っていました。ホテルの部屋は9月17日にHarrisに予約されていましたが、同時に25日にチェックアウトする予定であると判明しました。
上記の証拠や痕跡が、チルダーズとハリスの逮捕につながりました。令状は、大金の盗難、個人情報の盗難、コンピューター侵害の罪に基づいています。
法執行機関による迅速かつ迅速な対応は、サイバー犯罪者が利用した技術を逆手にとって追跡捜査に利用できる事を示しました。
26日、Crowd Machine社CEOのCraig Sproule氏はブログを更新、盗まれたトークンを購入した投資家に配慮を示しました。また、トレードが再開される際に、通知すると伝えました。
(1*)SIMスワップ(SIMカードジャック)詐欺は、犯罪者が被害者の携帯電話番号の所有者を装い、通信会社に新たなSIMカードを送るよう求め、携帯電話へのアクセスを得るものです。これにより、仮想通貨ウォレットを含むさまざまなサービスで被害者のアカウントにアクセス可能にします。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。