(TraidingViewのETHUSD 2時間足チャート)
ETH/USDの2時間足チャートをみていきます。10月11日の急落以降、レンジ相場を継続させてきたETHは本日10月15日の日本時間にあたる午前中まで一目均衡表に沿った値動きを続けてきました。
しかし、日本時間1時台に入るとETHは突如、一目均衡表の雲を抜ける程の大陽線を形成し大きく急上昇をみせます。急上昇後のETHは比較的大きな反落もみられてはいますが、一度抜けた一目均衡表を下回るまでには至っておりません。また本日の急上昇にてつけた上値は2018年10月の最高値を上回る形となりました。
本日、ETHの急上昇に合わせて大きな下落をみせているチャートがあります。それがUSDT/USDチャートです。上記チャートはUSDT/USDの日足チャートになります。USDのステーブルコインとして有名なテザー(USDT)、その値動きは2018年では3月以降大きな値動きをみせてはいませんでしたが、本日10月15日に大きく急落をみせます。その下落は2018年の最安値を大きく更新した形となりました。
USDTが大きく下落した要因として、USDTを発行しているテザー社と関連の深いBitfinexによる度重なる法定通貨の入金停止が考えられています。悲観的な情報が飛び交うUSDTに対して、多くの取引者はUSDTを売却し、その他の通貨を購入した可能性があるのです。本日急上昇をみせたETHは、まさに「その他の通貨」となっている可能性があります。
ここで再びETHチャートをみていきます。上記チャートはETH/USDの日足チャートです。本日大陽線を形成し、大きな上昇をみせたETH、その後の反発まで踏まえると、ローソク足には長い上ヒゲが形成することになりました。本日10月15日のローソク足は実線を丁度、一目均衡表の雲に接触する位置となっています。
10月の最高値を一度は超えたETHではありますが、今後はこの厚い一目均衡表雲を突破する必要があります。非常に厚い雲は今後も強い売り圧力となる可能性がありますが、10月末に向けて薄くなる見通しとなっています。USDTから資金が流れ込んできた可能性がでてきたETHは、今後も雲への接触を試す動きが続く場合、大きく上昇する可能性は十分にあるでしょう。
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