COIN TOKYO

  • 2018/10/16
  • 2018/10/16
  • コイン東京編集部 新崎優太

米コインベースがアイルランドに拠点開設へ「欧州(EU)は昨年最も成長した市場」

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月曜日、欧州連合からの英国脱退Brexit(ブレグジット)の懸念に備えるため、米国の暗号通貨取引所Coinbaseがアイルランドのダブリンにオフィスを設立する計画を発表しました。同社は、欧州市場でのプレゼンスを拡大する意向を示しています。

欧州(EU)は昨年最も成長した市場

15日のCNBCの報道によると、欧州(EU)は2017年にCoinbaseで最も成長した顧客基盤だったという。Coinbase UKのCEOであるZeeshan Feroz氏によると、英国が離脱後もEUからのアクセスを引き続き持つ、緊急時対応計画の一環としてダブリンへのオフィス設立を進めている。同氏は「お客様により良いサービスを提供する方法を模索する」ために拡張を進めていると説明しました。

28カ国にまたがるEU全域の様々な都市を調査した結果、アイルランドの首都ダブリンは、同社の欧州中心オフィスとして「明確な選択肢」だったという。

英国が正式にEUを離脱した後、ロンドンにあるCoinbaseの現在唯一の欧州拠点は、EUの広範な消費者に適切に対応できない可能性がある。ダブリンであれば、今後のブレグジットの動向において、重要な役割を果たすと考えられている。

Coinbaseのオペレーション技術担当SVPのTina Bhatnagar氏によると、新しいアイルランド拠点は、ロンドンのビジネス及びオペレーション機能を補完することになる様です。

ダブリンが最適な選択肢とする理由についてBhatnagar氏は、英語ベースの豊富な才能が揃っている事、そして都市による技術革新の長期的なサポート、を挙げた。これらはフィンテックのスタートアップにとって重要な要因であると述べています。

アイルランドへの外国からの投資を促進する機関、IDAアイルランド社CEOのMartin Shanahan(マーティン・シャナハン)氏は、ダブリンがイノベーション、才能、技術進歩のホットスポットであると述べて、Coinbaseを歓迎しています。

「ダブリンは、Coinbaseのような企業にとって重要な業務を拡大して、国際化を促進する才能のホットスポットです。アイルランド経済へのCooinbaseの参加を歓迎し、技術や金融サービス分野の才能豊かな若手専門家のプールへのアクセスを支援していきたいと考えています。」

アイルランドの財務大臣Michael D'Arcy氏もまたCininbaseを歓迎して、アイルランドは金融サービスの "競争力のある"地域であると主張しています;

2013年に設立されたCoinbaseは、現在30の国々でサービスを提供しています。昨年末、暗号通貨市場のバブルにより、Coinbaseのユーザー数は急増しました。2017年10月のユーザ数は1170万人で、前年より約150%増加。1ヵ月後、同社は160万人のユーザーを追加し、1,330万人に到達しました。

今月初め、関係筋の情報によるとCoinbaseは80億ドルの評価額に基づいて、Tiger Global社や既存の投資家が5億ドルの出資を検討している事が報じられました。

先週、Coinbase UKは、初年度となる2017年通期の総収益が1億2788万ユーロ(1億4700万ドル:約170億円)に達した事を公表していました。現在、ブレグジットは2019年3月30日を予定されています。


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