COIN TOKYO

  • 2018/10/17
  • 2018/10/17
  • コイン東京編集部 アオ

取引所Bitfinexがトップシークレットな入金システムを発表

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最近の銀行トラブルを経て、16日に暗号通貨取引所Bitfinexはユーザーのフィアット(法定通貨)入金機能を回復しました。同社は風変りな分散型な入金システムを導入しており、「銀行口座の詳細を公に察知される事を迂回するために設計されたかのような仕組みである」と指摘されています。

警告的な免責条項

Bitfinexは新たな入金システムについて、ユーザーに対して以下のように説明しています;

「Bitfinexでフィアット(法定通貨)入金口座を開設したい場合は、入金リクエストが作成されます。この入金リクエストで、ユーザーは入金したい金額と通貨を指定できます。」

口座のレビュー(最大48時間かかる)後、ユーザーに入金通知が届きます。通知にはトランザクションの詳細が含まれます。ユーザーは入金通知で受け取った情報に基づいて入金を開始します。その後、入金はBitfinexに6~10営業日以内に処理されます。

〇Bitfinex入金時の注意書き

上記は、Bitfinexの入金プロセスの1ページであり、ユーザーは警告的な免責条項に直面します;

「この情報を漏らしてしまうと、Bitfinexだけでなく、デジタルトークンのエコシステム全体が損なわれる可能性があります...この情報が公開されると深刻な悪影響が生じる可能性があることに注意してください。」

銀行問題は依然として不安定

最近、Bitfinexの銀行トラブルが伝えられ、コインマーケットキャップによると15日に18ヵ月ぶりの安値0.92ドルに下落しました。16日にTheBlockは関係者情報をもとに、バハマのDeltec Bankを確保したと報じ、テザー(USDT)の米ドルとのペッグは、16日夜の時点で0.96ドル、1ドルの基準値に戻りつつあります。

〇テザー(USDT)の価格

しかし、状況は流動的です。翌17日にTheBlockは関係者情報をもとに、Bitfinexのプライベートアカウント「PROSPERITY REVENUE MERCHANDISING LIMITED」が米国シティバンクを仲介に、香港に拠点を置くバンクオブコミュニケーションを利用していると報じました。

現在の設定は、ウェルズ・ファーゴがBitfinexの台湾銀行のコレスポ銀行として機能した2017年の状況と非常に似ています。最終的にウェルズ・ファーゴは米ドルのワイア―送金処理を拒否しました。その後Bitfinexは提携銀行を探すのに苦しみました。

結局、Bitfinexは銀行アカウントを明かさない意向の様です。おそらく前述のような面倒な手続きを代償にしても、銀行アカウントの詳細の検出を避ける方を選択したとされます。

同社は、入金したい顧客に提供する銀行口座情報は商業上繊細で機密であると警告しています。おそらく詳細が明らかにされ、取引所が再びトラブルに見舞われれば、暗号通貨の価格に影響しかねない。延いては取引所の訴訟リスクを懸念しての判断と見られています

Bitcoin.comは、「Bitfinexの擁護者たちは、無限のFUDに疲れている。今日の声明は、この難局を何も解決していない。」と批判しました。依然として、Bitfinex の動向に多くの専門家が目を光らせています。


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