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  • 2018/10/17
  • 2018/10/17
  • コイン東京編集部 アオ

世界トップのクラウド署名サービスDocuSignがイーサリアムブロックチェーンを導入

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電子署名とトランザクション管理サービス「DocuSign」は、イーサリアム・ブロックチェーンを導入することを発表しました。

世界標準的な署名サービスで導入

DocuSign(ドキュサイン)社が抱える30万社の顧客は、“DocuSigned(署名済み)”である証拠をイーサリアム・ブロックチェーン上に自動的に記録するオプションを利用できるようになりました。このオプションは、署名を検証する同社の基本システムを代替するもので、より中立的な環境で契約証明を保管したいと望む顧客に最適です。

DocuSignの最高執行責任者Ron Hirson氏は次のように述べています;

「オプトインで選択したユーザーに対し、DocuSignは完了したトランザクションごとに一方向の暗号ハッシュフィンガープリント(1*)を計算し、...イーサリアムブロックチェーンに価値を書き込みます。...ハッシュはトランザクションの改ざんのない証拠として機能し、完成したドキュメントを個別に検証できます。」

また、同氏はイーサリアムは最もポピュラーなスマートコントラクトであると述べ、イーサリアムブロックチェーンを使用することで、取引に関する第三者の証拠は、誰にでもアクセスできるようになると主張しました。



DocuSign社は、2015年10月にVisaと協力して最初の公開プロトタイプを作成して以来、スマートコントラクトについて研究してきました。概念実証(PoC)であるこのプロトタイプは自動車ベースの商取引に関するものでした。Visaが開発した、「コネクテド(接続された)車」のプロトタイプを介して、オンラインで安全な契約と支払いを実現しました。

当時Hirson氏は以下のように述べていました:

「この概念実証は、スマートコントラクトと支払いを利用して、顧客が新しい車でドアの外に出るのをより簡単かつ迅速にします。これにより、顧客は全ての関連文書に電子的に署名し、完全なデジタル体験でシームレスに支払うことができます。」

同社はエンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)にも加わっており、スペースでの革新を継続する意向を示しています。DocuSignは最近、新しい開発センターをリローンチしました。

DocuSign(ドキュサイン)とは

米国を拠点とするDocuSignは、DTM(デジタル・トランザクション・マネジメント)と電子署名の世界標準的なサービスプロバイダーで世界188ヶ国で30万社が導入し、2億人を超えるユーザーが活用しています。ウォールストリートジャーナルは、「Next Big Things」で5,900社の候補からDocuSignを第6位にランク付け。米Forbes誌が選ぶ「世界トップクラウド企業100」の第3位にランクしました。

10月13日、DocuSignは「インテリジェント・インサイト」という新機能も発表しました。AIベースの分析により、まるで人間が行うように同意条項のキーワードと文節を理解します。例えば、インターネット・クッキーに関する条項について、“プライバシー”の単語が欠如していても、それがプライバシーに関する文書であることを判断します。

(1*)フィンガープリントは、デジタルコンテンツの同一性を確認するために使用される値のことで、この場合、指紋ではない。


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