9月初旬に配信された投資家向けのニュースレターで、インスタントメッセージングアプリTelegramのTONについて言及したという。ブロックチェーンの開発プロセスの70%はすでに完了しており、テスト版が今秋末までにローンチされる予定です。
Vedomostiによると、Telegramのブロックチェーンの開発は、TON仮想マシン(TVM)、TONネットワークプロトコル、およびTONブロックの作成と検証の3つのコンポーネントに分かれています。
9月時点で、最初のTONのコンポーネントであるTON仮想マシン(TVM)は、テストフェーズを経て、95%準備ができている。一方で、スマートコントラクトやブロックの検証機能が比較的遅れていると伝えた様です。
また、チームはTONプロジェクトのトークン「Gram」を利用したトランザクション処理は高速で、VisaやMastercardと支払い速度を競うことができると主張したという。Gramはプラットフォームで新しいデータ交換手段として利用される予定です。
TONプロジェクトは世界で最も普及した暗号通貨を目指すと述べたという。
ホワイトペーパーによると、TONはネットワーク内の新たなブロックチェーンの作成や即時オフ・チェーン取引ができるマルチブロックチェーンアーキテクチャを開発することで、ビットコインやイーサリアムが直面しているスケーラビリティの問題に悩まされない、「第3世代」ブロックチェーンの構築を目指しています。
TONのICOプライベートセールは17億ドル(約1800億円)もの金額を調達。公開セールは中止されました。
TelegramのCEOであるPavel Durov(パベル・ドゥーロフ)氏は、検閲抵抗とプライバシーを重視しており、哲学的な暗号通貨コミュニティから一層高い支持を受けています。
4月にモスクワの地方裁判所はロシア連邦保安庁(FSB)へ、メッセージの暗号鍵を引き渡すことを繰り返し拒否したために、「テレグラム」へのアクセスをブロックすることを命じました。しかし、アプリには抜け道があり、VPNアクセスにより多くのロシア人が依然として使用可能であり、政府の目論見は失敗したとされています。
当時、ロシアの連邦保安局(FSS)代表のローマン・アンティプキン氏のメールが流出して、「ロシアの国家安全保障を損なう可能性がある」とTONを恐れたという報道もありました。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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