COIN TOKYO

  • 2018/10/18
  • 2018/10/18
  • コイン東京編集部 新崎優太

バイナンスがChainalysis(チェインアリシス)と提携、資金洗浄およびテロ資金対策を強化

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17日、暗号通貨取引所バイナンスは、仮想通貨のコンプライアンスと調査ソフトウェアのトッププロバイダーChainalysis(チェインアリシス)と提携を発表しました。バイナンスは、Chainalysisの不正行為監視ソフトを導入します。

資金洗浄およびテロ資金対策(AML/CFT)

Chainalysisはコンプライアンスソフトウェア「Know Your Transaction」をバイナンスに提供します。このツールは取引所がリアルタイムで暗号通貨トランザクションを監視することを可能にし、犯罪やその他の違法行為を検知する機能を備えています。

バイナンスCFOのWei Zhou氏は、「Chainalysisと協力することで、当社は成長の次の段階へ進むために、基盤となるコンプライアンス・プログラムを構築し続ける事ができます。」と語っています。また、暗号業界で、資金洗浄およびテロ資金対策(AML/CFT)の措置を真剣に受け入れるよう促していきたいと述べています。

「Chainalysisとのパートナーシップの最終目標は、誰もが安全だと感じるブロックチェーン環境を作り出すことです。私たちはマネーロンダリングとの戦いが、協力的かつ積極的になる事を信じています。」

Wei Zhou氏は、バイナンスがすでに顧客確認(KYC)とマネーロンダリング防止(AML)対策に投資し、コンプライアンス専門家を雇用している事を強調しました。「犯罪者は常にシステムの抜け道を探しており、当社はマネーロンダリングやバッドアクターと戦うための新しい技術や方法を探し求めています。」と語りました。

取引所の銀行口座問題にも

Chainalysisのソフトウェアは、パターン認識、独自アルゴリズム、オープンソースリソースを組み合わせて、暗号通貨市場を監視します。疑わしいアクティビティを検出するとアラートを発します。このツールはKYCとAML関連の法律を遵守しているため、暗号通貨企業が銀行口座開設のプロセスを容易にするのに役立つ可能性があるという。

Chainalysis社COOのJonathan Levin氏は、「あらゆる規模の暗号通貨ビジネスは一様に、規制当局、金融機関、ユーザーの信頼を得るための課題に直面しています。」と語ります。暗号通貨市場の参加者は、全体的なスペースを拡大するために、「エコシステムの基礎となる、データと技術を一層信頼すべきである。」と述べています。

Chainalysisは、暗号通貨市場調査とコンプライアンスソリューションを提供する一流機関です。世界中の法執行機関、規制当局、および企業と、暗号通貨市場の不正な活動を阻止するために協力しています。Diarのレポートによると、Chainalysisは政府と唯一直接契約している暗号分野の調査機関です。2018年1月から8月末に、ブロックチェーン分析に関する米国政府機関の570万ドルの支出のうち、93%を同社が占めました。2015年の調査開始以降、この分野のスタートアップへの投資総額は約2900万ドル(33億円)に上り、Chainalysis単独で1700万ドル以上を調達しています。


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