COIN TOKYO

  • 2018/10/24
  • 2018/10/24
  • コイン東京編集部 アオ

米国のセルフストレージサービスOmniが、リップル(XRP)を活用した投資手段を提案

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21日、ビジネスインサイダーは米国のオンライン・レンタルとストレージのベンチャーOmni(オムニ)を紹介しました。先週Omniはサービスにリップル(XRP)を統合して、ユーザーの資金の引き出しに利用できるようにしました。Omniのサービス、及びXRP導入の狙いについて、掘り下げて紹介されています。

セルフストレージ・ビジネスに変革を起こすOmniモデル

Omniのサービスラインナップの一つに、「Costume Town(コスチュームタウン)」というサービスがあります。これはいわゆるオンラインコスチュームレンタルショップで、映画やアニメキャラのコスチュームが取り扱いされています。

Costume Townは一般的なオンラインショップのように、在庫を店舗や倉庫に保管していません。代わりに、従来のセルフストレージ・ビジネスを変革しようと目論むスタートアップOmni(オムニ)が運営する独自のビジネスモデルに基づいています。

Costume Town及び、Omniの出品側のユーザーはアイテム毎に月額料金を払って、同社の保管サービスを利用します。さらにそうしたアイテムを他人に貸してレンタル収益を稼ぐこともできます。中にはCostume TownのようなOmniのサービスを、本格的なオンラインビジネスの在庫保管庫として使用する人もいます。

特定のアイテムを預けたい時は予定日を設定すれば、Omniの宅配業者がそれを引き取りに来ます。回収する場合も同様です。参考価格として、カメラの月額保管料は0.50ドル、バイクのような大きなアイテムは月3ドルです。

Omni社CEOのTom McLeod氏は、Business Insiderのインタビューで、「私たちは常に、人々にとっての資産、所有権、アクセスについての境界線を押し広げようとしています。」と語ります。

レンタルとリップル(XRP)を組み合わせた投資

先週水曜日、Omni社は、暗号通貨リップル(XRP)を統合しました。ユーザーはXRPで資金を引き出せるオプションを得たので、銀行口座だけに頼る必要がなくなりました。

ユーザーがレンタルで稼いだ収益をXRPで引き出したいとします。その場合、Omniのバックシステムが市場で上位5つの取引所のXRPの現在価格を追跡します。その平均値を換算してユーザーのXRPウォレットに送金。ユーザーはウォレットに届いたXRPを適時判断して保管したり、好きな場所へ送って取引します。

「当社はOmniを流動性の解放ツールと考えています。(アイテムの)レンタルは、その資産を維持しながら、価値を解放する能力を提供します。XRPを統合する事により、あなたのアイテムを1つの投資として捉えて、背後で別の投資に一石二鳥に利用できるようになります。」とMcLeod氏は説明します。

例えば、週末にかけて50ドルでテントを貸し出すとします。Omniユーザーは、従来の銀行口座に25ドルの米ドルを現金化して、残りの25ドルを投資としてXRPウォレットに移動できます。

XRPの流動性が重要

Omni社COO のRyan Delk氏は、XRPがこのような扱いに適している理由は、主にこのトークンが持つ流動性が重要であると説明しています。

「トランザクションの承認スピードは(秒単位に)非常に速く、送金コストは本当に低く、非常に流動的でもあります。XRPをほとんどの主要な取引所に移して、あらゆる他の通貨に移行できます。」

Omniによると、最近の2500万ドルの投資ラウンドの一部は、2名のRipple社の(元)幹部、Chris Larsen(クリス・ラーセン)とStefan Thomas(ステファン・トーマス)氏からXRPで調達しています。

McLeod氏は、「暗号通貨とどのように関連するかという戦略は、現在、ほぼ全てのスタートアップにとって重要です。当社は今、過去に私たちに協力してくれたパートナーとの間で、新たな事を慎重に始めようとしています。」

Ryan Delk氏はOmniが米国内の多くの都市でサービスを提供することに集中していると語っています。先月、Omniは4000万ドル以上の資金調達を行って、ポートランドでサービスを開始しました。同社にとって、ベイエリア以外で最初のマーケットとなります。


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