同行はデジタル通貨「First Bank Coin(FBC、仮称)」発行に向け、本店内に専用口座を設けました。行員がATMやネットバンキングを通じて振り込んだ金額に応じ、9999円を上限に1FBC=1円換算でデジタル通貨を発行します。
残高の確認や送金、決済にはシステム開発大手のインテック(富山市)と開発したアプリを用い、行員はスマートフォンにダウンロードしたアプリでデジタル通貨の残高を確認したり、他の行員へ送金したりすることができます。
本店内の食堂にある売店で、お茶やお菓子などの商品についているQRコードをスマホで読み取ることで決済する。送金や決済の手数料は無料です。
同行では昨年、イベント会場でブロックチェーン技術を活用した実証実験を手掛けたがポイントを付与するだけで日本円との交換はできませんでした。
デジタル通貨の発行、送金、決済などすべての情報を一括管理し、使い勝手などを検証することで、「顧客情報とひもづいた決済情報が得られる」と実験を担当するデジタルイノベーション室の長谷聡室長。「消費税率の引き上げに伴いキャッシュレス化の機運が高まっている」として、19年10月にも自治体や他の金融機関と協力したデジタル地域通貨を発行したい考えだ。
20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。