Three years ago, banks and investors laughed at us. Today, we have signed up 3 million customers and no one is laughing now. Thank you! pic.twitter.com/zVHcFGI3jr
— Revolut (@RevolutApp) 2018年11月12日
「3年前、銀行と投資家は私たちを笑った。今日、当社は300万人の登録顧客を有し、誰も笑いません。ありがとう!」
2015年に設立されたRevolutは昨年春に17億ドル(約1900億ドル)の評価額で2億5000万ドル(約280億円)を調達しました。同社は欧州をベースにサービスを提供。北米、オーストラリアへの拡張を計画しています。今年8月に、Revolutは主要な仮想通貨のサポートを提供する新しいデビットカード「Revolut Metal」を発表していました。
Revolut Metalはプラットフォームの有料サービスです。月額約16ドル(約1800円)で、ユーザーは英国ポンドの預金口座と、ユーロ(EUR)のIBAN口座を得て、24種類の法定通貨と無制限に交換できます。この新しいカードはユーザーに、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコイン・キャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)の5つの暗号通貨へのアクセスを提供します。
デジタル資産をサポートし、Mastercardが受け入れられる店舗ならば世界中どこでも利用可能な専用カードのローンチは、Revolutの顧客規模拡大に貢献した可能性がありそうです。欧州市場には、同様のサービスを提供する企業は一握りです(1*)。
ロシアにルーツを持つ英国のスタートアップは、6月に、同国の大手決済プロバイダーQiwiとのパートナーシップを発表しました。ロシアのユーザーはQiwiのオンラインバンキングインフラを介してRevolutのサービスにアクセスできます。
先週、ロシア生まれのRevolut社CEOのNikolay Storonsky氏は、機関投資家が暗号通貨スペースに流入する事の重要性についてコメントしていました。
「これらの大きな機関投資家とヘッジファンドが暗号世界に大きく参入しない限り、銀行が動くとは思わない。彼らは自分の顧客からお金を稼ごうと考えるからだ。」
英国のユニコーンスタートアップのサービスには、一つ難点がある。Revolutのプラットフォームは、他のウォレットへの暗号通信の送金をサポートしていない。Revolutは、この機能の導入を求める「300万人の顧客」の要求に対しても、即座に応じる計画はないと述べています。しかし、開発チームにフィードバックを渡すと約束しました。
(1*)VISA加盟店にて仮想通貨決済を行えるWirexは世界130カ国、170万の顧客に利用されています。オンライン資産取引サービスeToro(イートロ)は140を越える国々で1000万以上の登録ユーザーを有します。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。