COIN TOKYO

  • 2018/11/22
  • 2018/11/22
  • コイン東京編集部 新崎優太

デジバイト(DigiByte/DGB)の現在価格は【買い】か【売り】か?ーBBODリサーチによる将来性分析

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デジバイト(DigiByte/DGB)は【買い】か【売り】か?今後の価格はどうなるのか?
この度は、デジバイト(DigiByte/DGB)の将来性について、調査レポートを公開させていただきます。

記事提供:Blockchain Board of Derivatives(BBOD)

1.デジバイト概要

DigiByte(デジバイト)は、ビットコインのブロックチェーンにおける主要な欠点を解決することを目的にしています。ただし、当プロジェクトの創始者Jason Tate(ジェイソン・テイト)氏は必ずしもビットコインという巨匠と直接競争したいわけではなく、主流派が採用するために改善が必要であると信じるコミュニティの人々に代替案を提供しているのです。

当プロジェクトは、ビットコインが「価値の保存」よりも「不変通貨」として機能するために克服するべき問題点であると、多くの人が見なす2つの側面「スピード」と「セキュリティ」に集中的に主力を注いでいます。幻想的なサトシ・ナカモト氏の意図が日常の通貨を作ることであるか、あるいは価値の保存を作ることであるかという議論については、このレポートで言及しません。


1-1.ビットコインが抱えている問題

【 スピード 】
ビットコインのブロックチェーンにおける承認スピードは、ビットコインが少額取引では時間やコスト面で効果的ではないことを示しています。取引を承認するために、ビットコインのネットワーク上における6つの承認を待つ必要があり、各ブロックの承認には約10分間を要するため、合計で1時間かかることになるのです。そのため、Visa(ビザ)やMastercard(マスターカード)のような従来の仲介業者を採用し、数秒で取引を完了している現在の小売業者にとっては全く機能しません。

高速なネットワークとして知られるプロトコルを利用することで、より高速な取引を導入しようと努力をしているものの、まだ何も成果を出していません。さらに、発行上限が2100万であるビットコインは、支払い手段として機能する場合の分割可能性において疑問の余地があります。今後1ビットコインを小数点以下8桁の1サトシにまで分割することが必要になった場合は、大変時間がかかります。そのため、特に少額購入のユーザーにとってビットコインは使いやすいものではないでしょう。

【 セキュリティ 】
現在のところビットコインのブロックチェーンは非常に堅牢で、単一のマイニング方法を使用していますが、ビットコインのネットワークにおけるセキュリティに疑いを持っている人もいます。将来ビットコインを採掘するために非常に高度なハードウェアに多額の資金を費やすことが必要になった場合、単一のマイニング方法が脅威になる可能性があるからです。

つまり、数社の限られた中央集権型のマイニング企業がネットワークを管理するため、51% ブロックチェーン攻撃を実施できる可能性を高める結果になり得るのです。強引に思えるかもしれませんが、これはビットコインのプロトコルにおける長期的な成功を目指すコミュニティの真の懸念です。



1-2.デジバイトが提示するソリューション

【 スピード 】
DigiByteはブロック形成速度がビットコインに比べて40倍速く、つまりビットコインの10分に対してDigiByte は15秒で各ブロックを処理することによって、スピードの問題を避けます。その結果、ビットコインの5年後に導入されたにもかかわらず、DigiByteのブロックチェーンは今や世界最長です。

このような優秀なブロック形成速度のおかげで、DigiByteは1秒間に約560の取引に対応することができます。一方、ビットコインは現在のところ1秒間に8つの取引しか対応することができません。この実績はDigiByteが 市場においてSegwit(セグウィット)を実施する初の仮想通貨になったことによるものです。Segwitとは、取引の承認をブロックチェーン上の取引情報から切り離し、取引サイズを圧縮することです。

明らかに、高速な取引スピードのおかげで、DigiByteは従来の小売市場における送金の手段として競合することができます。その一方で、ビットコインは高速な支払いにおいては無能であると言えるでしょう。たとえば、Visaは現在のところ1秒間におよそ2000の取引を処理しますが、これはDigiByteの約4倍の速度に過ぎません。

ちなみにVisaは60年前の1958年に創立されたのに対して、DigiByteは2014年に創立したばかりであり、DigiByteのプロトコルは2年ごとにブロック処理回数を2倍にします。つまり、この実施が成功する場合はDigiByteが4年以内で支払い業界を独占している企業を上回ることになるでしょう。これは非常に楽しみな可能性で、仮想通貨業界においては確かにまれなことです。もしDigiByteがこのような偉業を成し遂げて、業界における大企業に遅れをとらずについていく場合、当プロジェクトは大衆に採用される可能性があるため、明らかに大注目されるはずです。

さらに、ビットコインは発行上限が2100万コインである一方、DigiByteは210億コインもあるおかげで、送金方法として利用するために分割する必要がある場合はDigiByteの数値を減少させることができます。たとえば、1杯の紅茶が0.0005ビットコインに対して、150DigiByteです。消費者は小数点のある数値に対して整数を取引することを好むため、少額取引における通貨の使いやすさは、確実に高い機能性となります。


【 セキュリティ 】
ビットコインのネットワークにおける巨大なセキュリティを向上させるために、DigiByte は大規模なアクターによるネットワークの中央集中化を確実に防止するユニークなマイニングプロトコルを実装してきました。ビットコインの単一のプールに対して、マイナーを5つの異なるプールに分けることに成功しました。ネットワークのセキュリティを維持するために、それぞれの独立したプールは異なるレベルのアルゴリズム難易度を要求し、より多様で分散化されたマイナーのグループの形成を可能にします。

たとえば、ビットコインを採掘するのにかかる膨大なデータ処理能力は、もはや小規模なアクターが採掘できないことを意味します。逆に、DigiByteは個人用のコンピューターから今ではビットコイン採掘の主流をなす高性能なASIC機器まで、様々な異なるデータ処理能力を利用して採掘可能です。このおかげで、 DigiByteのネットワークは6つの大陸にまたがって10万ノードを超えることができました。最終的には、DigiByteの分散型ネットワークの集中化が不可能になります。

さらに、DigiByteはDigishield(デジシールド)と呼ばれるマルチシールドを実装してきました。本質的には Digishieldは計算能力があるアルゴリズムに精通するとすぐに、各アルゴリズムの難易度を絶えず調節することによって、マイニングアルゴリズムの1つが支配的になるのを防ぎ、より大きい処理能力を持つマイナーがより小さいマイニングプールを操作する能力を断絶します。このような精巧な難易度の調節が、悪質なネットワークの集中的な買収防ぐ場合を促進させ、DigiByteのネットワークを世界で最も安全なものにします。

実は、Digishield の成功後に、たくさんの他の仮想通貨が独自のブロックチェーン上で同様の戦略を実施してきました。このような技術的な先見の明によって、DigiByteには人々が当プロジェクトは最先端のブロックチェーン技術であり、今後も引き続きリードしていくであろうと信じる大きなコミュニティがあります。

2.デジバイトのカタリスト(相場を動かす要因)

【先進的なテクノロジー】
DigiByteは、独自の基盤技術において仮想通貨市場での「真の革新者」として優れています。Segwitを成功させ、非常に高速な取引を初めて可能にした企業なのです。Digishieldによる高いセキュリティは、当プロジェクトで実装されて以降、幅広く利用されています。このような先進的なアプローチは多くの人には気付かれないかもしれませんが、一般への普及が現実となった場合には、DigiByteが業界の大企業に遅れをとらず発展することを確実にするはずです。

【 送金手段 】
ブロックチェーン技術が主流的な市場で理解された場合、素人は実際にシンプルな相互作用のしくみを理解する必要があるでしょう。DigiByteは4年以内に従来の小売環境にあるVisaやMastercardのような多国籍企業に匹敵する可能性を持つ送金手段を提供します。Western Union(ウエスタンユニオン)が3-5日を要する送金にしては不当に高い料金を請求するのに対して、DigiByteが最低料金で15秒以内に送金するため、当プロジェクトは現時点で優れた送金手段と言えるでしょう。送金手段が、今後主要な市場となる可能性を確かに秘めています 。

3.デジバイトのリスク要因

【激しい競争】
2014年に当プロジェクトが稼働された当時、ビットコインは今日のような世界的な立場を持っていなかったものの、仮想通貨業界を独占していました。市場における最大の仮想通貨と競合することは決して容易なことではありません。DigiByteが成功をおさめるには、ビットコインと比較するのを止め、 つまりDigiByte が無敵のスピードとセキュリティによってビットコインのような価値の保存としての機能よりも、日常の送金手段として成功した初の仮想通貨になることを目指す方がいいように思われます。

【採用】
DigiByteプロジェクトにおける非常に分散型の特質によって、CEOであるJason Tate氏は必要なマーケティングやビジネス戦略の活動ためのチームメンバーからサポートをほとんど受けずに舵を取っています。これにもかかわらず、当プロジェクトはこの最新技術を信じる人々の大規模なコミュニティによって支えられており、おそらく当プロジェクトがより積極的なマーケティング戦略となる可能性がある証です。今のところ、技術的に最も進んだ仮想通貨として秀でることに専念するべきかどうかは議論の余地がありますが、その場合はDigiByteに熱心なコミュニティに伝えるべきでしょう。

4.デジバイトは【売り】か【買い】か?結論

《BBOD格付け》
買い占め:中リスクの仮想通貨を低価格で購入するチャンス

(※格付け基準の詳細はこちら)

DigiByteは、非常に革新的なエコシステムの中で、独自のプロトコルの基礎をなす技術が最先端を行くように日々努力しています。マーケティングは当プロジェクトの強みではありませんが、常に業界の他のどこよりも先に技術的な更新を実施するための先見の明は、SegwitやDigishieldなどを見ればよく分かるでしょう。

当プロジェクトが継続的なスピードとセキュリティの更新を伴って現在の軌道に乗り続けることができれば、業界が採用する“不変通貨”になりうる真のチャンスがあります。これが正しいと証明されると、DigiByte は膨大な量の宣伝を得て、最も重要なことですが、現在の仮想通貨のエコシステムのとって必要である日常の手段としての採用を加速させるでしょう。このように静かに成功し続けているDigiByteの動きを注意深く見守るべきでしょう。


BBOD格付け基準
買い:低リスクで購入するチャンス
買い占め:中リスクの仮想通貨を低価格で購入するチャンス
投機買い:より高いリスク許容度を持つ投資家向けのチャンス
保持: さらなるリサーチ結果が出るまで現状レベルを維持する
売り:資産を失う可能性を含む投資


免責条項
BBODリサーチは独立した仮想通貨研究所であり、仮想通貨やブロックチェーン技術に関する総合的で公平な根拠に基づいた研究やレポートを発行することを目的としています。この分析を行うに当たって、報酬(仮想通貨やその他)を一切受け取っておりません。

記事提供:Blockchain Board of Derivatives(BBOD)

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