リップルラボのチーフ市場ストラテジスト、コーリー・ジョンソン氏は、ビットコインネットワークには技術的な制限があり、そのトランザクション処理速度は「毎分ではなく、毎時間に何回処理できるか」程度であると述べています。
ジョンソン氏は、ビットコインマイニングの規制によりマイニングコストは上昇しており、電力の浪費によりマイナーは電力不足に陥っていると指摘しています。現在、全ビットコインマニングの約80% が中国で行われています。
ブルームバーグメディアの総合編集長であるジョンソン氏は次のようにも述べています。「中国のマイナーがビットコインネットワーク全体よりも大きな力を持つようになりました。このような状況をビットコインの設計者は意図していなかったと思います。しかし、テクノロジーは他にもあるのです。リップルラボはXRPを中心とする独自のテクノロジー開発を選択しました」。
同氏はこう続けます。「XRPはマイニングできません。トランザクション処理速度は毎秒1500回です。大手銀行や決済サービスを含む150社以上のグローバル金融企業がリップルラボの顧客です。ほとんどの顧客がXRPをクロスボーダー取引に使用しています。トランザクションのコストはビットコインの1/10で、ビットコインで4日間かかるトランザクション処理を2分間で完了します」。
同氏によると、現実通貨で数日かかるトランザクション処理時間は、デジタル通貨なら数分または数秒に短縮することができます。しかし、ビットコインネットワークは、「脆弱なテクノロジー」に基づいているため、大量のトランザクションを処理できないのです。
ジョンソン氏は、ビットコイン(BTC)の価値が理解できないとした上で、次のように述べています。「デジタル資産はただの理論ではなく、実用的でなければなりません。また、その価値は創設者が定義しなければなりません。当社はビットコインの実用性に問題があることを以前から把握していたので、今さら「ビットコインが上手く機能しない」と言われても驚きはありません」。
ジョンソン氏は、リップルラボが開発した仮想通貨「XRP」は通貨としての実用性が今年100%成長したと述べています。また、XRPは現在BTC以上に使用されていると主張しています。
しかし、XRPの価格は年初から大きく下落しています。1月3日には1XRP=約2.75ドルで取引され、時価総額は1060億ドルを超えていました。現在、XRPわずか約0.4060ドルで取引されており、時価総額は約160億ドルにまで急激に下落しています。
しかし、現在の仮想通貨の市場価格が、その実用性や投資家やトレーダーからの長期的な信頼性を評価する最善の方法ではないことに注意が必要です。
8月中旬の「CryptoGlobe」のレポートによれば、180万人以上のユーザーを抱える手数料無料の仮想通貨/現実通貨取引プラットフォーム「Wirex」は、ツイッター上でビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)、イーサリアム(ETH) 、リップル(XRP)のフォロワーを対象とするアンケートを行いました。
注目すべきは、「日常の買い物に使用したい仮想通貨」という質問に対し、81%がXRPと答え、BTCは10%、LTCは6%、イーサリアムにいたってはわずか3%だったということです。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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