COIN TOKYO

  • 2018/12/07
  • 2018/12/07
  • コイン東京編集部 新崎優太

R3社のCordaで、欧州4銀行が10万ユーロの短期債券の取引を完了

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欧州の4つの銀行(コメルツ、ING、ナティクシス、ラボバンク)は、ブロックチェーン・コンソーシアムのスタートアップR3が開発したCorda(コーダ)プラットフォームで、短期債券のライブトランザクションを処理しました。6日、フィンテック・フューチャースが報じました。

Cordaのブロックチェーン・ソリューション

この取引では、想定元本で10万ユーロ(約1280万円)相当の1日償還ユーロ・コマーシャル・ペーパー(ECP)が発行されました。

ナティクシスは証書の発行者として、ラボバンクは投資家として、INGはディーラーとエスクロー・エージェントの両者を務めました。コメルツは技術サポートと規制ガイダンスを担った。プロジェクト参加者は、ソリューションの開発を続けていく事になります。

Corda上に構築されたユーロ債券ソリューションアプリケーションは、銀行の運用コストとリスクを削減するとともに、顧客に対する日中ファイナリティの提供を目的としています。INGマネー市場と中央銀行セールス責任者Marnix Bruning氏は以下のように述べています;

「このライブトレードは、ECPをより効率的かつコスト効率よく処理するための基盤となります。これはまた、改良されたDLT(分散型台帳技術)プラットフォームの構築のスタートを示しています。そこでは、直接決済を可能にし、同時に運用リスクとコストを削減します。」

2016年に、R3はブロックチェーンシステムを利用したコマーシャル・ペーパー取引(1*)を試行していました。当時の試行では、コマーシャル・ペーパー取引をモデル化するためにスマート・コントラクトを使用した試行で、40銀行と一緒に協調しました。

2017年6月に同様のプロジェクトが発表された際、Cordaが構築したプロトタイプに、参加銀行としてABNアムロ、コメルツ、ING、KBCが協力しました。

5日、R3はエンタープライズ・ブロックチェーン内でのグローバル暗号通貨の支払いを容易にする、Corda Settler(コーダ・セトラ―)を発表しました。

(1*)コマーシャルペーパー(CP)は、短期資金調達を目的とする企業が、公開市場で発行する割引形式の無担保約束手形です。


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