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  • 2018/12/13
  • 2018/12/13
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

中東最大のUAEエクスチェンジが、リップルネット(RippleNet)を使ったアジアへの国境間送金を2019年Q1に開始へ

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アラブ首長国連邦を拠点とするUAEエクスチェンジは、米国のRipple社のブロックチェーン技術を介したアジアへの国境間送金を、2019年第1四半期(1-3月)までに開始する計画だという。13日、チャネルニュースアジアが報じました。

中東ーアジア間の送金から開始

アジアは世界最大の送金受取地域のひとつであり、2017年の送金額は約6130億ドルに上った。支払額と外国為替会社のFinablrグループのUAEエクスチェンジは主要なプレイヤーの一つであり、中東在住の外国の駐在員から膨大な資金が送られました。

現状、多くの資金は外国為替を経由して送られています。しかし、今後数年間でブロックチェーン技術を利用したウェブやアプリの採用が進み、資金の移行が予想されると、UAEエクスチェンジと米国のRippleは見ています。Finablr社エグゼクティブディレクターでチーフエグゼクティブのPromoth Manghat氏は以下のように述べています;

「ブロックチェーンは業界に対し大きな期待を含んでいる。それが完全に主流になる前に進展が予想される。2019年第1四半期までに、Rippleとアジアの銀行の1、2カ所との間でライブになる予定です。まずは世界中からアジアへの送金の開始を目的としています。」

2月、UAEエクスチェンジとRippleは、国境を越えた支払いを処理する目的で提携を発表。中東で最大の支払い会社は、Rippleのブロックチェーン技術「RippleNet」を支払い処理に使用すると述べていました。

中東でのRippleNetの拡大

RippleNetは、100を超える加盟銀行および金融機関を含み、メッセージング、清算および取引の決済を可能にします。

これまでに中東の機関では、RAKBANK国立銀行やクウェート・ファイナンス・ハウス(KFH)等が、リップルネットに加入しています。

「当社はまた、RippleがFinablrのB2Bソリューションを、強化できないか検討しています。」とManghat氏は述べる。

トラベレックス・ホールディングス、エクスプレス・マネーなどの企業を擁するFinablrグループは、ロンドン証券取引所で2019年上半期の上場を目指している。同社はJPモルガンとバークレイズをグローバルコーディネーターとして指定した事が、先月ロイターに報じられた。

UAEエクスチェンジは、2016年に世界市場シェアを獲得するために、買収に2億5000万ドルから3億ドルを費やす目標を設定。同社はその予算の大部分を消化し、強力なパイプラインを介してさらなる買収機会を持っているという。Manghat氏は以下のように述べています;

「ブロックチェーンは、私たちが目指している側面の1つです。当社は銀行やテクノロジー企業にとって、パートナーの選択肢でありたいと考えており、可能性のあるものを探しています。」

UAEエクスチェンジは2020年までに世界の送金産業におけるシェアを10%以上に高めることを目指している。

世界銀行は最近、2018年にインドへの海外からの送金額が800億ドルに上り、最大の送金受取り国だと発表しました。中国(670億ドル)、メキシコとフィリピン(それぞれ340億米ドル)、エジプト(260億米ドル)がこれに続きます。

11日、英国の送金事業者Currencies Directは、Ripple社の「xCurrent」を使用して、インドへの新しいリアルタイムの送金経路の開設を発表しました。さらに、韓国の送金プロバイダーCoinone Transfer(コインワン・トランスファー)は、RippleNetを活用した送金モバイル・アプリとウェブ・サービス「Cross(クロス)」を開始した事を発表しました。現在、韓国ータイ、フィリピン間の送金がライブになっています。


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