当初ファルコンがサポートする仮想通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)です。
1月21日のプレスリリースによると、ファルコンは「ブロックチェーン資産を完全にバンカブル(預金可能)にする」と主張しています。同社のサービスには、独自のカストディソリューションによるセキュアなストレージ提供と資産管理を含みます。銀行は、次のように述べています。
「顧客は、eバンキングや専用のリレーションシップマネージャーを通じて、取引注文を簡単に行うことができます。デジタル資産は、ポートフォリオ目録および税務報告書に含まれます。」
ファルコンのプロセスは、スイスのマネーロンダリング対策(AML)と顧客確認(KYC)のコンプライアンスに完全に準拠します。ハードウェア、ソフトウェア、およびトランザクションプロセスをカバーするマルチレベルの保護対策を備える同社のカストディソリューションは、独立系プロバイダによって監査されます。
1965年に設立されたFalcon Private Bank(ファルコン)は、管理資産150億ドル(1兆6500億円)、スイスで26番目の規模であり、Abu Dhabiのソブリンウェルスファンドに所有される外資系銀行です。ファルコンは、アブダビ、ドバイ、ロンドン、チューリッヒに拠点を有しています。
ファルコンは2017年7月にスイス金融市場監査局(FINMA)にビットコイン資産管理会社として認可されました。最低投資額は200万ドル(約2.2億円)に設定されています。
機関投資家や個人投資家に市場の開放を試みる複数の企業が集まるスイスでは、仮想通貨のバンキング分野も充実しつつあります。今月、スイスのプライベートバンクVontobel(ボントベル)は、銀行として世界で最初にカストディサービスを開始する予定を公表しました。Vontobelの管理資産は1,122億ドル(約12兆円)で、日本の千葉銀行(14兆円)に匹敵します。
12月にスイスの金融市場監査局(FINMA)は、新たに「フィンテック・ライセンス」のガイドラインを公表。ライセンスを取得するスタートアップは、最大1億ドル(約1億スイスフラン)の「パブリック預金」を受け入れる事ができるようになりました。同月、ガスプロムバンクのスイス部門は、暗号資産カストディと取引サービスを開設する計画を発表しました。
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