SpaceChainプロジェクトは、宇宙ベースのマルチシグ(複数署名)コールドウォレットサービスの確立を目指しています。SpaceChainの共同創設者Jeff Garzik氏は今回のテストについて以下のように述べています;
「スペースノードをテストするためにSpaceChainが開発したアプリケーションは、ブロックチェーン業界の潜在的なサイバーセキュリティソリューションとなる技術を証明しています。SpaceChainは、仮想通貨業界のセキュリティモデルに新たな可能性を開く、宇宙ベースのマルチシグネチャトランザクションを導入し、テストしました。」
SpaceChainのスマートオペレーティングシステムに接続されたノードは、Qtum(QTUM)ブロックチェーン上でトランザクションを処理します。今回の取引は、ノードの信号が検出されると、トランザクションデータが宇宙のノードにアップロードされて署名され、その後地上局を介してダウンロードされて、最終的にブロックチェーンネットワークで承認されました。
2018年2月2日にSpaceChainが軌道に載せた最初のブロックチェーンノードには、「Raspberry Pi」ハードウェアボードと、ブロックチェーンソフトウェアが搭載されていました。Qtumブロックチェーン上でフルノードプログラムを実行し、既存のブロックチェーンデータを処理しました。ノードはオフラインであり、機能も制限されていましたが、地球低軌道でQtumブロックチェーンノードの最初のデプロイとなりました。
2017年に設立されたSpaceChainプロジェトは、宇宙とブロックチェーン技術を組み合わせた、世界初のオープンソースのブロックチェーン衛星ネットワークです。同社は、宇宙で分散型アプリケーションを開発および実行できる宇宙ベースのプラットフォームを目指しています。
23日、Qtumのエンタープライズ版であるQtumXは、最近のベンチマークテストで1秒あたり10,000トランザクション(TPS)を達成した事を発表しました。高スループットはdAppsの商用利用を促進させる可能性があります。
クオンタム(Qtum)は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の強みを活かしたハイブリットなブロックチェーンプラットフォームとして、パブリックブロックチェーンとしては市場で地位を確立しています。23日時点、Qtumの時価総額は202億円で市場24位にランクしています(コインマーケットキャップ)。
Qtumのビジネス向けバージョンはSCARコンセンサスアルゴリズムを使用します。これは、mempool(メモリプール)に承認待トランザクションがなければブロック生成を停止します。これにより、ネットワークのリソース効率を最大限に高めることができます。
ビットコインは7 TPS、イーサリアムは15 TPSと、スケーラビリティはブロックチェーン普及の最大の課題の1つと考えられています。リップル(XRP)は、はるかに優れたパフォーマンス(1500+ TPS)を実現します。最近、産業規模でDAppsを管理する事を目標とするイオス(EOS)は、最大TPSが3,996もしくは6,234(エクスプローラーに依る)に改善されました。
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