Lloyds of London(ロイズ):
1686年に設立された英国のLloyds of London(ロイズ)は、世界屈指の保険組合であり再保険市場です。同社は昨年9月に最初に暗号スペースに参加しました。当時、ロイズはシカゴの保険仲介業者SDBICを介して、米国のカストディアンKingdom Trust(キングダムトラスト)社が保管する仮想通貨に保険を掛けると伝えられました。Kingdom Trustは30種類以上の仮想通貨カストディに対応しています。
Independent Reserveの場合、コインの100%がカバーされるわけではありません。あくまでも補償対象は、プラットフォームのトレーディング口座に対する仮想通貨の損失や盗難に限られます。最近の事例でいえば、Bithumb(ビッサム)、Cryptopia(クリプトピア)、コインチェック、Zaif、またはBitGrail(ビットグレイル)のようなハッキング事例のいくつかは、補償対象に該当していると推測できます。
一方、ボラティリティや個人口座への不正アクセスから生じる損失はカバーされていません。例えばSIMジャック攻撃のような個人情報詐欺に起因する損失は保険でカバーされません。
Independent ReserveのCEO、Adrian Przelozny氏は、「補償を受けること自体が成果であり、取引所のセキュリティ基準と資金管理に対する信頼を示す。」と述べています;
「世界最大の保険会社による今回のポリシーの承認は、当社のコーポレートガバナンス、強固なリスク管理およびセキュリティプロトコルへの信頼の表れであり、彼らが最高品質のパートナーとのみ協力することへのコミットメントの表れです。」
「保険は、急速に成長している業界における私達取引所の次の論理的なステップです。私たちの新しい保険商品は、かつては棄却されていたデジタル資産に新しい意味のある機関資本をもたらします。ロイズの保険引受ポリシーは、Independent Reserveのセキュリティレイヤーに追加されます。当社は、過去5年間で10万顧客のデジタル資産を保護してきました。」
保険契約へのアクセスを持つことで、その分野に参加したいと考える機関に、リスク保護環境を提供できます。また、保険のベストプラクティスが生まれる事で、仮想通貨業界のセキュリティ標準の向上が期待されます。結果的に、資産購入者はより安全な選択肢を得ることができます。
昨年10月、ウィンクルボス兄弟が設立した米国のGemini Trust Companyは、英国の保険会社Aon(エーオン)が関連するコンソーシアムを通じて、オンラインホットウォレットに保管されたデジタル資産に保険が適応される事を発表していました。
2013年に設立されたオーストラリアの仮想通貨取引所Independent Reserveは、オーストラリアデジタルコマース協会(ADCA)の会員として、国の規制当局(AUSTRAC)と協調しています。取扱通貨は、3種類のフィアットと、6種類の仮想通貨(BTC、BCH、ETH、LTC、XRP、OMG、ZRX)。同社は10万の登録アカウントの他に、8000社のセルフ・マネージド・スーパー・ファンド (SMSF) にサービスを提供していると主張しています。Independent Reserveは相対取引(OTC)も提供しており、コインマーケットキャップに反映された24時間取引量(5600万円)はプラットフォーム全体の一部と推測されます。
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