• 2019/02/05
• 2019/02/05
• コイン東京編集部 コイン東京編集部

ビットコイン大手開発企業Blockstreamが「取引所の準備金証明ツール」を公開

Liquid Network

Liquid Network（リキッド・ネットワーク）は、23のローンチパートナー（取引所、ブローカー、その他の機関を含む）間で、大量のビットコインの送金を即時処理するためのソリューションです。連合サイドチェーンを管理する一連のパートナーには、ビットメックス（BitMEX）、Korbit、OKCoin、Bitfinex、ザイフ（Zaif）、ビットバンク（bitbank）などが含まれます。

取引所間の送金プロセスには、サイドチェーン「Liquid Network」上で発行されるビットコインのプロキシ（代替）トークン「Liquid bitcoin（L-BTC）」が利用されます。Bitfinex社CTOのPaolo氏は、「当社のトレーダーは、より速いビットコインの入出金、より効率的な裁定取引（アービトラージ）、さらにはタイトなスプレッドでより良い価格設定を実現できます。」と語っています。

Proof of Reserves（準備金の証明）

今回公開された「Proof of Reserves」は、本来は「Liquid bitcoin（L-BTC）」の準備金を第三者監査人に証明するために開発されたツールです。取引所がどれ程のビットコインを所有しているかを示す、つまりL-BTCの可用性を示すことができます。Blockstreamは以下のように述べています；

「Proof of Reserves（準備金の証明）は、この業界で各ビットコイン取引所がユーザーの資金を保管している方法と幅広い互換性を提供する、最適な標準ソリューションです。」

技術的には、このツールは取引所の全ての「未使用のトランザクション・アウトプット（UTXO）」を支払う単一のトランザクションを作成し、無効なアウトプットを1つ追加します。無効な入力を1つ含めると、トランザクション全体が無効と見なされ、ブロードキャストはネットワークに拒否されます。しかし、このトランザクションは取引所で使用可能なビットコインUTXOの総量の証明として、使用できるように構成されています。この取引データは、準備金を検証する必要がある人と共有できます。

Blockstreamは、BIP（ビットコイン改良提案）をすでに追加しており、オープンソースとしてProof of Reservesのコードを公開して、フィードバックを募っています。現時点でこのツールに生成された証拠には、非常に重要な情報が含まれる可能性があるため、各取引所はLiquidサイドチェーン上の使用に留め、あらゆる取引プラットフォームが利用可能になる追加の改良版を待つよう推奨しています。

※2月9日訂正：Liquid Network向けという記述をタイトルから削除しました。
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