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  • 2019/02/06
  • 2019/02/06
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

Googleがビットコイン、イーサリアム、XRP等のブロックチェーン版「サーチエンジン」を開発中ーフォーブス

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Googleはビッグデータ分析ツール「BigQuery」を使用して、ビットコイン、イーサリアム、XRPなどのブロックチェーンをよりアクセスしやすくする事を目指しているという。これは今日のインターネット検索機能を確立した20年前の同社の取組みに似ています。2月4日にフォーブスが報じました。

「BigQuery」に500以上のプロジェクト

Googleは、ブロックチェーンが実際にどのように、誰に使用されているのかにフォーカスしています。ビッグデータ分析ツール「BigQuery」をベースに、この1年で500以上のプロジェクトが立ち上がり、それぞれがブロックチェーンを探索しています。ビットコインの価格予測、イーサリアム保有者間の富の格差分析などが試行されています。

例えば以下の画像は、「BigQuery」を使用して、XRPのアドレスに関する入手可能な情報を視覚化しているプロジェクトによるものです。取引の台帳全体の資金の動きを示し、実際の100万以上のユーザー(取引所を含む)のウォレット資金のスナップショットになります。Wietse Windというオランダの開発者が、XRPブロックチェーンから400ギガバイトのトランザクションデータ全体をBigQueryにアップロードしました。クレーターは、バイナンス取引所や送金スタートアップWirex等、XRPの主要な保有者を示します。

〇XRPウォレットの可視化 出典:xrpcommunity.blog

データサイエンティストAllen Day氏と彼のチーム「Blockchain ETL」は、昨年最初にビットコインとイーサリアムを探索し始め、データを検索するためのソフトウェアを作成しました。彼のチームは現在、ビットコイン、イーサリアム、XRP、ライトコイン、ジーキャッシュ、ダッシュ、ビットコインキャッシュ、イーサリアムクラシック、ドージコインの探索を進めています。

GoogleのBigQuery及び、その上で作成されるプロジェクトについて、Allen Day氏は以下のように述べています;

「私は起きている事を定量化して、ブロックチェーンの正当なユースケースが当てはまる場所を特定することに非常に興味があります。ユースケースからユースケースへと、これらのテクノロジーに本当に適しているものを開発することができます。」

〇BigQueryの500プロジェクトリスト 出典:kaggle.com/bigquery

スマートコントラクトのエクスプローラー

一般的に、ブロックチェーンを検索するには「ブロック・エクスプローラ」と呼ぶ個別のブロックチェーン毎のソフトウェアが利用されています。例えば代表的なイーサリアムのエクスプローラーには「etherscan.io」があります。一方、Googleの「BigQuery」は、トランザクションのエコシステム全体をより一般化した検索ができるという。

契約上の義務を透過的に執行するように設計されているスマートコントラクトのアナリストTomasz Kolinko氏は、担保付きローンのようなサービスを調査しています。昨年12月、シンガポールのハッカソンでKolinko氏は、BigQueryで作成したツールを使用して、スマートコントラクトのライフスパンを制限するための機能「selfdestruct(自爆装置)」を調査しました。23秒間に120万のスマートコントラクトを探索した結果、そのうち700にselfdestructが設置されていました。これは、誰でも、承認されていなくとも、簡単にコントラクトを破壊できる事を意味します。Kolinko氏は以下のように述べています;

「これまでは稼働しているスマートコントラクトの全てを簡単に確認する事はできませんでした。このツールは、私がこれまで作った中で最も怖ろしく、刺激的です。」


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