COIN TOKYO

  • 2019/02/13
  • 2019/02/13
  • コイン東京編集部 アオ

TRONのCEOジャスティン・サン氏に独占直接インタビュー!Bittorentも含めた今後の展望について

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2019年1月、トロン(TRON)が主催した大規模カンファレンス「niTROn Summit 2019」がサンフランシスコで開催され、コイン東京もメディアサポーターとして参加させて頂きました。また、今回は特別に現地にてトロンのCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏に独占インタビューを行いました。

トロンの将来の展望や、今話題のBittorentについて等、ここでしか知れないJustin氏の生の声を是非ご覧ください。

FacebookやGoogleに対抗しようと思ってTRONを始めました。私たちのスローガンはウェブの非中央集権化です。


―コイン東京
よろしくお願いいたします。まずはJustin Sunさんのバックグラウンドを教えてください。


―Justin Sun氏
よろしくお願いいたします。TRONのCEOをやっているJustin Sunです。TRONはスマートコントラクトで機能するプラットフォームです。現在最も大きなブロックチェーンプラットフォームの1つです。またBitTorrentのCEOもやっています。BitTorrentは個人間のファイル転送用のプロトコルです。BitTorrentは現在100か国で1億人のアクティブユーザーをもっています。

ブロックチェーンの業界にきて6年が経ちます。来年は韓国のソウルに行きたいとおもっています。その時にはよりたくさんの日本の方にこのプラットフォームを知って頂きたいです。

―コイン東京
TRONを設立したキッカケについて教えてください。


―Justin Sun氏
FacebookやGoogleに対抗しようと思ってTRONを始めました。私たちのスローガンはウェブの非中央集権化です。元々TRONはブロックチェーンプロトコルでしたが、次第にBitTorrentともコラボするようになってきました。より良いインターネットを人々に提供したいです。

―コイン東京
TRONは競合他社に比べて、どんな点が優れていますか。


―Justin Sun氏
1つ目はテクノロジーです。TRONのブロックチェーンテクノロジーは業界の中でも注目されています。取引スピードは業界で最速です。またキャパシティーもより大容量です。現在TRONは360万もの取引が一日でおきています。これは競合他社と比べて約7倍の量です。

2つ目はトークンを使って投票できることです。これは何かしらのリーダーを決めるときなどに使うことができます。

3つ目はdAppsについてです。現在私たちのプラットフォーム上には145個のdAppsがあり、毎日3つほどdAppsが増えています。TRONのプラットフォームは非常にdAppsが作りやすいので、dApps業界の成熟が加速するでしょう。dAppsとは非中央集権のアプリです。

―コイン東京
すごいですね。TRONの近い将来の展望を聞かせてください。


―Justin Sun氏
これからはdAppaを伸ばしていきたいと思っています。今年は2000個くらいのアプリを作りたいと思っています。それに伴って、よりたくさんの人がブロックチェーンに興味を持ちだすと思うので、よりブロックチェーンが浸透するはずです。
そしてBitTorrentとコラボして新たなプラットフォームを作りたいと思っています。このプラットフォームのユーザーは1億人からスタートすることを予測しています。


日本のブロックチェーン業界も今は良い状態だと思っています。ルールも整備されてきて、今年はより中国の企業と日本の企業のコラボレーションが見られると信じています。


―コイン東京
ありがとうございます。ちなみにですが、今中国のブロックチェーン業界はどのような状況でしょうか。


―Justin Sun氏
おそらく中国と米国は世界的にみてもブロックチェーン業界が進んでいる国だと思います。ビットメインという巨大なマイニング企業も中国ですし、バイナンスも中国発祥です。アメリカも同じで、コインベースのような誰もが知っている企業を生み出しています。
脱線しますが、日本のブロックチェーン業界も今は良い状態だと思っています。ルールも整備されてきて、今年はより中国の企業と日本の企業のコラボレーションが見られると信じています。

―コイン東京
楽しみですね。もし良ければ、日本のブロックチェーン業界についてどう思われているか、詳しく教えてください。


―Justin Sun氏
日本はブロックチェーン企業にとって注目すべき国だとおもいます。私たちも日本支社を今年設立する予定です。雇用創出を図っていくつもりです。そして、エンターテインメント業界やスポーツ業界といった異なる業界とコラボしたいと思います。なぜなら私たちはそのような業界に進んでいきたいと思っているからです。そして現在そのような日本の企業とコラボできる道を模索しています。

―コイン東京
ちなみにブロックチェーン業界についてはどう思いますか。短期間と長期間のスパンでお答えしていただけると嬉しいです。


―Justin Sun氏
長期間になればなるほど、この業界の見通しは楽観的になります。1995年のインターネット業界みたいな感じだと思います。当時はまだ小さかったヤフーやアマゾンも今となっては巨大企業ですからね。

しかし短期間となってくると、私たちブロックチェーン業界にいる人間は、リアルな現実に向き合わなければいけないと思います。それはもっと顧客視点で自分たちのビジネスモデルを考えるということです。これは他の企業もするべきことだと思います。そして将来この業界を担う人材を育てることも大切だとおもいます。

―コイン東京
最後にメッセージがあれば、よろしくお願いいたします。


―Justin Sun氏
まず日本はブロックチェーン業界にとって非常に大きなマーケットだということを知ってほしいです。日本は「失われた10年」により、25~35歳くらいの人の成功する機会が少なくなってしまったと聞いています。

だけどブロックチェーンは日本人にもう一度チャンスを与えるようなテクノロジーだということを知ってもらいたいと思います。ビットコインを作ったサトシという名前も日本人の名前ですしね。私たちはこれから日本市場によりフォーカスしていくことになります。その中で私たちと一緒に、ブロックチェーンテクノロジーと一緒に、世の中を、自分自身を豊かにしていきましょう。


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