1月29日にBinanceローンチパッド上で最初に販売された約720万ドル(約8億円)相当のBitTorrentトークン(BTT)は、わずか18分で売り切れました。オーダー自体は約18秒で埋め尽くされたといわれています。購入者数は962名でした。BTTもまた、Binanceに上場直後に既に6倍に上昇しました。
BitTorrentトークンの成功を踏まえて、暗号投資家は2月25日のFETに大きな関心を示しました。それでも、19,860人の購入注文者のうち、購入できたのはわずか2,758人。その多くは、コンプライアンスのためにこのトークンセールへの参加を許可されていない中国の投資家と見られています。
地元の報道によると、中国のビジネスマンは暗号投資家に「KYCサービス」を提供していたという。
「有効なKYC IDを500元(約8250円)で。これでBinanceに関する全てのトークンセール・プロジェクトに参加できます。」
「我々が提供するのは、身分証明書の画像(両面)、身分証明書・及び日付が記された紙を所持する人物の画像です。」
「フィリピンからの顔写真は現地で撮影され、ロシア、ドイツ、フランス、イタリア、イギリスなどの国のアイデンティティは大体ハッカーから購入できます。」
BinanceのKYC(顧客確認)手続きでは、ユーザーの身分証明書(パスポート、運転免許証)を提示する必要があります。Binance Launchpadプロジェクトでは、米国、中国、マレーシア、ウガンダ等の管轄区域のユーザーはトークンの販売に参加することはできませんでした。
そのため中国の仲介業者は暗号投資家が規制を回避するのを助けるために、先ほどの方法を考え出しました。許可された国の居住者かハッカーから有効な身元情報を仕入れ、転売します。
場合によって中国の投資家は、リップシンク・ソフトウェア「CrazyTalk」を使用して、取引所の動画検証プロセスを潜り抜ける事もあるという。
ある映像によると、中国のインターネットカフェのある部屋がFETトークンを購入するために貸切られたという。Binanceのジャオ・チャンポンCEOは以下のようにコメントしています;
「これはWeChatグループに送られた画像だと思います。...もしそうなら、どれほど真剣にトークンを取得しようとしているかを示している。イベントのために“準備“してください。」
WOW - @binance Launch Pad hype :-) pic.twitter.com/3VBjWaxCi4
— Alexandre Dreyfus (@alex_dreyfus) 2019年2月25日
2016年に設立されたFETプロジェクトは、過去3年間でGithubリポジトリはわずか5個。中国の投資家の中には、プロジェクトが集中化されており、チームが最大70%のトークンを制御できるため、新たなスキャムであると主張する人もいます。一方、Fetch.AIは2月26日にコミュニティサイト(トップ画像)と、テストネットワークを公開しました。
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