COIN TOKYO

  • 2019/03/02
  • 2019/03/02
  • コイン東京編集部 アオ

次世代のブロックチェーンに触れる「ブロックチェーンナイト#001」参加レポート│NEO、IOST、FLETA等、注目のプラットフォームが参加

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2月27日、丸の内weworkにて、エバーシステム株式会社とDlWal Ltd.の共催で「ブロックチェーンナイト#001」が開催されました。
コイン東京もメディアとして参加させて頂きましたので、当日の様子をレポート致します。

講演のアジェンダ

ブロックチェーンナイト#001は、IOSTやNEO、FLETA等次世代のブロックチェーンプラットフォームを担うプロジェクトが登壇し、各プラットフォームの特徴や活動内容、ユースケース等の説明が行われました。

まずは、幾つかのプラットフォームの講演の様子をご紹介させて頂きます。

・NEO

NEOからはHead of Japan Operationsの葉山氏が登壇。
NEOは中国で開発された、スマートコントラクト機能を備え、高いトランザクション処理能力を備えたプラットフォームです。
2018年10月をもってメインネット開設2周年を迎えたNEOの、プラットフォームとしての強みは勿論こと、今日までの変遷や日本における活動内容、各国拠点の活動方針や、NEOを支えるコミュニティ等について解説が行われました。

今後、金沢工業大学でのハッカソンや、秋葉原でのゲームイベントなどを行い、国内での活動を拡大していくとのことです。


テゾス(Tezos)

テゾスジャパンより岩本氏、古瀬氏が登壇。
テゾスは2014年にスタートした分散型アプリケーションプラットフォームです。
2017年7月にICOを実施し、約250億円を調達したことでも注目を集めました。
テゾスの特徴は、プロトコルはステークホルダーのものというコンセプトの下ガバナンスが分散化されている点で、先日LPoSを用いた初めての自己修復投票が、プロトコル改良の為行われました。

講演ではテゾスジャパンの国内での活動内容や、不動産のトークン化基盤等のユースケース、テゾスの今後について解説が行われました。


・IOST

IOST財団より太田氏が登壇。
IOSTはシャーディング技術や独自のコンセンサスを導入し、高いトランザクション処理能力を備えたプラットフォームです。
今月25日はメインネットが稼働され8BTCが「史上最も完成されたメインネットローンチ」と称したことでも話題を集めました。

講演ではIOSTが形成するエコシステムについての特徴や今後の展開について解説が行われました。

FLETA キム氏の講演

ここからはプラットフォーム関係の最後に行われた、FLETAについてご紹介させて頂きます。

FLETAは、マルチチェーン構造、コンセンサスアルゴリズムのPoF等、様々な独自技術を導入し、ブロックタイム0.5秒、20000TPSという驚異的なトランザクション処理能力を備えるブロックチェーンプラットフォームです。

FLETAが有する特徴的な技術は以下のものが挙げられます。

・マルチチェーン構造
メインチェーンとはDApp毎のサブチェーンを構築。
独立したマルチチェーン構造を利用することで、メインチェーンの過負荷問題を解決し、開発者とユーザーの両方の費用を削減します。
つまり、メインチェーンのパフォーマンスとデータドメインのパフォーマンスを分離することによって、各DAppは相互に影響されることなく独立して動作し、構築できるDAppの数が無制限になります。

また、プライベートチェーンかパブリックチェーンか、Dapp毎に利用するブロックチェーンを選択することも可能です。

・独自のコンセンサスPoF(Proof-of Formulation)
PoF(Proof-of Formulation)はあらかじめ決められたブロックマイニングの順序に合意し、ブロックを生成することで、生成時間の大幅な短縮を可能にしたコンセンサスモデルです。
ブロックの拡散範囲が狭くなるため、既存のコンセンサスに比べ、ブロックの作成と配布がより迅速になります。さらに、オブザーバノードを介してリアルタイムの確認が可能となり、不要なフォークの可能性も防止できます

・ブロックの再設計
FLETAは初期段階から使用されていたブロック構造を再設計しています。
これは、ブロックサイズを43%縮小すると同時に、操作に必要なインデックスのサイズを縮小することで達成。これにより、処理速度が1.8倍速くなり、データサイズが最適化され、構造がより効率的になっています。
この技術はFLETA独自のものとして現在特許を申請中とのことです。

・LEVELツリー検証の導入
ビットコインなどで使用されているMerkle Tree検証とは異なり、FLETAはLEVEL Tree検証を採用しています。
LEVEL Tree検証は、サイズを90%縮小することで、データ受信が少なく高品質のトランザクション検証プロセスを実行し、同時にプロセスの速度を5倍以上高速化することを可能としています。

・並列シャーディング
FLETAが開発したSharding Algorithmは、各シャードを分離することでデータを隔離し、二重の支出なしで並列に操作することができます。
シャードの数の増加によってトランザクション処理能力が向上し、1秒間に20,000トランザクションを処理することが可能となります。


これらFLETAの独自技術は殆どが開発完了となっており、今月にはテストネットがリリースされます。また、今年のQ2にはメインネットもリリースされる予定です。

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